東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『2つの「Helpless」』

tokyomoon2015-02-14

ふと以前のブログを再読していて、なんとなく青山真治さんの小説版『Helpless』を読みたくなり本棚を探すも見当たらず。物置の本をまとめたダンボールの中を探すも見当たらず。ダンボールの中に乱雑に整理してしまった本を見て愕然とするも、整理する余裕もなく。それでまた本棚を探してやはり見当たらないので、もう一度物置の中を探して、やっとこさ見つける。なぜがコミックをまとめていダンボールから出てきた。横には新井英樹さんの『ザ・ワールド・イズ・マイン』。それにも後ろ髪を引かれつつ。


ともかく『Helpless』発見。電車移動の合間に読む。少しずつゆっくりと。


仕事のうち、担っている一つのものがなかなか思うようにいかない。それがどうにももどかしく難しい。


そんなこんなではありつつ、昨日、仕事の後に少し余裕があったので、新宿の喫茶店西武へ行き、パソコンを立ち上げてまだ書き出したばかりのものとにらめっこ。漠然とした状態でいろいろ書き進めてみる。きっといろいろ考えて組み立てたから書いた方がいいのだろうけれど、とりあえず漠とした中で書き進めてみたい。しかし、案の定、苦しい。22時過ぎに帰路。


嫁と娘は少しばかり山形へ帰省中。地元の氷祭りなどに行っている。それで猫と留守番。そのため、家で一匹の猫は、会社から帰るとその甘え方がいつもの3倍増し。かわいいヤツよ。で、録画しておいた青山真治監督の映画版『Helpless』をなんとなく再生。小説版で語られる出来事の背景は、映画では会話の中でしか説明されない。鱗粉を撒き散らして飛ぶ蛾も、ただそこに映っているのみ。それでもそれで成立しているし、充分のように思う。80分。小説で感じる鬱陶しい暑さ。映画版では、なんだか晩夏の寂しさが印象に残る。