東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『冬が一気にやってきた』

tokyomoon2018-12-12

神楽坂へ仕事に行った時、駅を降りてすぐのところに「かもめブックス」というステキな本屋を発見。物色するといろいろとセレクトが好みな本が多く、見ていて楽しい。本屋をふらふらできるのは気持ちに余裕があるからだろう。松尾スズキさんの長編「108」を購入。浮気をしていると思われれ妻への復讐のため貯めていたお金を使い、次々と女性と関わっていく中年を描いた作品。性についての描写が続く中で、愛について、もっといえば純愛について書かれた作品だなぁと思えた。あっという間に読み終わったけど、あまりの混沌にちょっと気持ちが沈む。これはこれでいい読後感。神楽坂から家まで散歩がてら歩いて帰宅。公孫樹がまだまだ黄色い。



先週の土曜は久しぶり落ち着いた休みで、娘の合唱の発表を見に行く。僕は仕事で見に行けなかったけど、この前、学習発表会というものもり、そこではお芝居のようなものもやっていてなんだか娘はいつもいろいろやっている。


それから大鳥神社鬼子母神へ行き、昼食は鬼子母神の近くにある「ゆるカフェ」で。気が緩んだ大人は昼から瓶ビールを頼む。岩手で作られた山椒ビールという地のものを飲む。



それから掃除機をかけて、布団を干し、洗濯をする。久しぶりに布団を干せた。寒いけど日差しがでていると心地いい。その後、少しぼんやりしつつ、昼寝をしてしまった。気がついたら日が暮れていて、嫁と娘は幼稚園からのお付き合いがあるお母さんたちと忘年会へ。僕は仕事をしようと近所の喫茶店へ。その前に、明治通りにある古本屋『往来座』へ。行くと読みたい本が目白押しだが、いつ読むんだ。と、思いながらもついつい数冊購入。しかし、一冊200円って。充実だ。コツコツとメール作業など。それから娘を迎えに嫁が忘年会をしている店へ行き、娘と先に帰宅。賑やかな池袋から静かな家のあたりへ戻ると落ち着く。娘を寝かせてから僕は映画を観る。



マーティン・マクドナースリー・ビルボード』。架空の田舎町を舞台にした物語。娘をレイプされたうえ殺された母親が、古ぼけた立て看板に抗議の広告を載せたことがきっかけで展開される「赦し」の物語。3人の主要人物を中心に物語が進むが、三者それぞれの抱える葛藤が切実で、ズシリときて見応え充分。いくつもの場面で「赦し」を選択できるか問われる。クライマックス、明るい日差しの中で、車に乗り合う2人が、これからの行いについて、「みちみち決めていこう」と言い物語は閉じられるが、作り手側が物語を閉じない終わり方が心地良く感じられる。刺激を受けた。



日曜の夜から昨日にかけて、仕事で名古屋へ行っていた。新幹線であっという間に到着してしまう。思いの外、名古屋は肌寒くすっかり冬だった。仕事ばかりしてあっという間に帰京。



昨日は午後から雨が降り、さらに少し冷え込んだ気がする。年内はヒートテックは履かないでいけるかもしれないと思ったが無理だった。夜、地元の「ゆるカフェ」で上映された「こまねこ」の映画を家族で観に行く。小さなスペースでプロジェクター上映される。僕はうつらうつらしながらも楽しく観て、家に帰ってから娘を寝かす。学校でのこと。いろいろ。


12月の最初の頃はだいぶゆっくりしていた冬が、ここへきて一気に駆け足でやってきた。