東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『リリィシュシュとリバーズエッジ』

夜になって日が陰ったり、雨が降ると寒いなぁと思うものの、日中はだいぶ暖かい。今年はだいぶ長かった桜も残念ながら散ってしまったけれど、快晴で空が青いと木々の緑が色鮮やか。この季節の緑はとても良い。歩いていても楽しい。

 

先日から少し腰が痛く、どうも以前にやってしまった椎間板ヘルニアの再発ではないかと思う。痛みのピークは過ぎたものの、腰の痛みとそこからくる右脚への痛みがありなんとかしないとなぁと思う。腰の痛みは腹筋の衰えだと勝手に考える。そしてスタミナをつけなくては。暖かくなってきたし、前に数回で終わってしまったが改めて走ることも再開しようとも思う。肺活量だ。それが無いとスタミナが続かない、気がする。

 

人とのコミュニケーション、やりとりの難しさを考える日々。伝わること伝わらないこと様々ある。難しい。解決できることはなかなか無い。でも、ひとまず、自分ができることをやるしかない。

 

いくつか映画やドキュメンタリーを観る。ETV特集『熊を崇め、熊を撃つ』。現代で、職業としてではなく、マタギ(本人たちはマタギでは無いと否定するが)として生きる人たちの姿を追ったドキュメンタリー。どうして、今でも熊と共に生き、熊を撃つのか。それは狩りとは違う生きる為のことであると語る。もう少し言えば、食べるため。だからこそ、熊への畏敬の念を忘れず、熊としとめると、必ずマタギの面々全員で祈りを捧げ、魂を山へ戻してから、さばく。そういった営み。

 

『リバーズエッジ』を観て、どうにも僕はその作品に馴染めなかった。その馴染めなさがなんなのかうまく言葉には出来ないが、彼等の抱える苦しみや、性的な描写にどうもグッとこなかった。

 

日曜は仕事が休みだったので、午前中はぐっすり眠ってしまった。起きてから新宿御苑へでかける。陽が出ていて暖かかったので、薄着でサンダルででかけた。新宿御苑はたくさんの人がいた。持って来たゴザを敷き、寝そべって本を読む。舞城 王太郎さんの阿修羅ガール』。映画『リバーズエッジ』を観た時の消化不良な気持ちでなんとなく本棚から取り出した。新宿御苑は八重桜がとても綺麗だった。のんびりと寝そべりながら本を読む。文体の良い意味での軽さもあってポンポン読める。夕方になると風も冷たくなって肌寒くなってきた。

 

新宿御苑を出てから、嫁と娘と合流して、よく行く荻窪スーパー銭湯へ。サウナで汗をダラダラとかき、高濃度炭酸水のお風呂に入る。とても気持ちよかった。娘は習い事あとの遅い銭湯だったので、帰りの電車で力つきて寝ていた。申し訳ないなぁと思いつつも、銭湯は気持ちが良い。

 

映画『リリィシュシュのすべて』。衝動に理由はいらない。ナレーションもなく淡々と美しい映像と手持ちのHDカメラでブレながらも、衝動と葛藤の中で生きる13歳を描く作品。『リバーズエッジ』が彼等の心情をインタビュー形式で語らせたことに対して『リリィシュシュのすべて』はネット上の掲示板への書き込みを言葉にはするものの、彼等の葛藤を代弁したり、言葉にはしない。理由のあることよりも、理由のないなかで描かれる衝動は『リリィシュシュのすべて』の方がより面白いと感じた。

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