東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『天井に星がある』

サニーデイサービスのニューアルバム「いいね!」が配信開始で、Spotifyで聴いている。新しいドラムの方が加入して、3ピースバンドになり、これまでの、再結成前や後の雰囲気とも異なるし、前作の『解体』を銘打ったアルバムとも異なり、シンプルかつ力強い感じで、それでいて、なんだか春めいた曲が多く、良いなぁと思いつつ繰り返し聴いている。それにしても、サニーデイにしても寺尾紗穂さんにしても新譜を簡単に聴けるサブスクリプション。まったく便利で、ほんと、もう、なんというか、良いのだろうかと思ってしまう。もちろん、毎月、定額でお金を払っているとはいえ、この手軽さは、ほんと。なんというかちゃんとアーティストに還元されているのだろうかと、申し訳ない気持ちになる。

本当のところ、土日で大阪に出張をする予定だったのだけど、いろいろな事情で大阪での仕事が少し無くなり、行かないことに。まぁ、コロナの影響です。こればかりは仕方がないと思いつつ、なんといいますか、しかし個人的には、やはり、この停滞している感じはどうなのかと思ってしまう。もちろん、深刻だし、今は、拡大を避けるべきなのは十分承知ではあるけれど、なんだか、自粛自体の意味も考えてしまう。実際のところ、常に仕事をして、働いて、外に出ているわけで、公共交通機関もお店も開いているし、そういう中で、劇場などだけが何もできないことがわからない。娯楽といわれるものの持つ、なんというか、楽しんでしまっている感が不謹慎と言われるかもしれないが、それはやはり、それを享受する側の考え一つのわけで、行かない/観ないという選択肢は当然ある。だから、行く/観るという選択肢もあっていいと思う。

ということで、諸々思いつつ。

で、話は変わり。

夜。NHK-BSで放送されていた京都の花脊の山里の旅館の四季を紹介する「花脊の四季の物語」という番組を観て、ああ、良いなぁとぼんやりしていると、娘が「怖いから一緒に寝て」というので番組に後ろ髪引かれつつ、寝室へ。寝室の電球が切れたようで、暗いので怖いらしい。なるほど、それは確かに怖いだろう。で、娘が寝る二段ベッドの上に一緒に上る。すると、今まで気づかなかったのだけど、天井が一部、青く塗られている。聞くと嫁が絵の具で塗ったのだという。それで娘が言う。ベッドの両端を、それぞれ昼の場所と夜の場所にしているの。こっちが昼で、こっちが夜。それで天井に、昼の方は太陽の画を描いた紙を、夜の方は月や星を描いた紙を貼っている。で、絵の具で青く塗ったとき、その星の紙の形で切り抜かれたようになった、という。天井に星があるように見える。ああ、これは良いなぁと思う。後々はもっと天井を一面、青く塗りたいらしい。星や月や、太陽がそれはそれで良いなぁと思う。で、気が付いたら、娘と一緒にうとうとしてしまい、夜に起きだして、映画を観る。『グリーンブック』。面白かった。