東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『すする文化がない』

快晴。風が気持ち良い。こういう時、空を見上げるのが本当に好きだ。そしてまだまだ暑い。仕事をいろいろとしていると、ネットニュースで、安倍総理が辞意を表明したのだ、というニュースが入ってくる。そうなのか、と思いつつ、そのインタビューなどは見る気にならない。戦後最長の任期になったとか、そういうこともあるのだろうか。振り返ればそういう数字だけが残る。個人的には一度も支持をしたことはなく、選挙も支持政党もまった自民党には投票してないが、結果的な民意としてはあの人が総理を続けることが肯定されてしまった。誰がなっても変わらない、一定の評価はできる、など意見は様々だろうけれど、個人的にはひどく重い気持ちが続いていた。突然の意向については、なんだか呆気にとられるばかりだけど、森喜朗前総理のように背後からいろいろと口を出すようなポジションになるんじゃないかと気が滅入る。ただ、これからどうなるのか、よくわからない。体調不良は仕方がないのかもしれないが、それにしてもいろいろと何も終わらせずに、幕を引いたなぁと思う。

仕事後、用事があり東京方面へ。久しぶりに切符を買って、山手線へ。良い具合の帰宅時間のはずで、品川で結構な人が降りたら、あとはガラガラの山手線に人はほとんど乗ってこない。浜松町あたりから東京駅まではわずか10分程度。短い。東京駅で降りようと思ったら切符が見当たらない。ポケットを何度もまさぐるが見当たらない。諦めて支払い直し、外へ。

とある国の方にお話を聞いたのだけど、日本のように麺をたくさん食べないので、「麺をすする」習慣がないのだという。パスタもフォークなどで巻いて食べる。もちろん練習すればある程度、すすれるようになるのだろうけれど、では、日本人だって、すする、は練習をして身に着けるだったのだろうか。自分のことは覚えてないが、娘はどうだったか。確かに最初はフォークで麺をぐるぐる巻いて食べていたように思う。いずれにしても、世界広し。ふと思うが、すする文化がないとして、ストローで吸うと、とは、似て非なるものなのか。

東京駅から家に帰ってもよかったのだけど、気分転換にと、少し散歩をすることに。丸の内をでると、東京駅からまっすぐに広い敷地が、皇居に向かって伸びている。駅前は多少、高いビルがあるけれど、皇居に向かうにつれ、どんどんビルは少なくなり、空が凄く広くなる。街灯も最小限なので、ここが都心の中心なのかと思うほど、薄暗く、静かだ。松林の広場も考えてみると不思議な光景だ。キラキラと光るビルの灯りと、皇居のほの暗さ。数名、ランナーが走っている。いつも思うけど、この人たちはこの後、どこで着替えて、帰っていくんだろう。見上げればお月様。気温はまだまだ高かったけど、風が吹いているので少しはマシ。桜田門駅まで歩いて、有楽町線で帰宅。