東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『緊急事態宣言が出て』

朝、少し早く起きて仕事へ。車の運転をしたのだけど、比較的、スムーズ。そういうところにも少しばかり緊急事態宣言がでそうという影響があるのか。

 

職場で仕事をしながら、テレビをつけておく。夕方、首相の声明あり。といってもなんとなくしかわからず、ネットでいろいろ確認。ある程度、予想通りの内容。とはいえ、諸々影響が出てくるところもある。

 

と、すぐに飲食店で、2月7日まで休業しますというお知らせがでている店が。こういうのは空気感なのか。前の日まではそんな気配は少しもなかったので、急にどこか危機感がでてきた印象。まぁ、どちらかというと、緊急事態宣言というよりも都内での感染者が2000人を超えてきたことが影響のように感じる。

 

夜。再び仕事で運転。21時頃だけど、確かに人も車もまばらな気がする。

 

多分、それとは関係なく、地元の商店街で長く経営をされていた商店が2つ、閉店するという。嫁が閉店のお知らせを見つけて連絡をくれた。どうも、マンションが建つらしい。なんというか、言葉にならない。仕方がないのだろうが、資本というやつは飲み込んでくるなぁ。いろいろ重なり少しばかり気が沈む。

 

たまたま家に帰って、つけたテレビで、「家についてっていいですか?」という番組をやっており、バンド「オナニーマシーン」のイノマーさんとご家族のドキュメンタリーがやっていた。バンド名だけはちらりと聞いたことがあっただけでほとんど知らない方だったけれど、僕がテレビをつけたとき、いきなりライブハウスに、車いすで登場し、ギターをかき鳴らしていた。癌が発覚し、治療を試みながらバンド活動をされていたという。その治療の風景なども流していて、それがとても過酷。顔も腫れてしまい、過去のお写真と見比べてもとても同じ方には思えない。言葉を喪ってしまう。それでも生きようとすることに前向きで、懸命で、生きる事は「楽しすぎる」。「楽しすぎて困るな」とライブ終わりにおっしゃる。その心境にたどり着くにはどれほどの苦しみや喜びがあっただろうか。それとは別の番組で、延命をすべきかどうか、延命治療を望まない患者さんと向き合うお医者さんの姿を追ったドキュメンタリーも観ており、どちらも、患者さん本人(そしてご家族の方)が選択するとはいえ、自分に置き換えて考えると、どちらも選べない気がして、本当に想像がつかない。年齢的に、自分にも来る可能性がある出来事。「まさか自分には来ないだろう」という考えは、父の出来事を経験してから思えなくなった。

 

遠く先なのか、すぐそこになのか、自分がそういった誰かの支え、機械の力で延命される姿は想像がつかない。それでも、「生きたい」って思うのかどうか。いや、もちろん「死にたい」なんて考えないし、率先して「死ぬ!」なんて思うことはない。そんなことをうだうだと考えつつ。風が強く吹く寒い夜。