東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ラストレター』

雨が降ると予報があったので傘を持って出かける。たしかに雲はどんよりしている。

打ち合わせ先、少しはやく着いたので近くのスタバでメール作業など。打ち合わせ諸々。仕事の案件のやりとり。いろいろなことが一進一退というか、なかなかうまくいかない。

夕方。再び仕事で外へ。打ち合わせをしようとチェーン店のカフェに入ろうとすると「18時で閉店します」とのこと。ことは深刻だなと。

その後、閉店の20時まで仕事をするが、そこでも少しばかりいろいろ。ふつふつとしてしまう。外に出ても雨が降ってなかったので、歩きながら家路へ向かう。傘を杖代わり。雨に濡れても大丈夫なように革靴を履いて方が、重いだけだった。歩きながら、やはりなんともふつふつ。普段は街を歩く時は気持ち良いのに。

家に着く間際、一瞬だけ雨が降ったけど、すぐに止んだ。

夜に岩井俊二監督の「ラストレター」を観る。一人二役のキャスティングの、「似てる」というそれは当然のことなのだけど、その当然さを逆手に取った、『もう戻らない過去の想い』が目の前に現れる奇跡。古びて使われない学校を散歩している2人の少女のシーンの眩しさ。主人公の一人である小説家と一瞬の交流があり、別れる時の雨のシーンの柔らかさ。緑の木々に降り注ぐ雨の匂いが溢れてきそうな美しさ。

そして卒業式の、卒業生の言葉を読む場面、そこから誰もいない体育館で2人だけで練習する場面の、2人だけのシーン。それは卒業生の言葉ではないけれど、折に触れ想い出される忘れられない瞬間なのではないか

それにしても猫が1匹、日曜から抜け出して帰ってこない。映画を観てる時、窓の外をうろうろしてたのだけど、窓を開けると逃げてしまう。