東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『知ることの刺激』

24日(金)。打合せなどがあり、予定してなかったものの職場へ。で、行くからにはいろいろとやろうと思ったところで、不意のトラブル。そういうものか。少しばかりモヤモヤ。

その後、打合せ。少しばかり、時代に触れることを知れるのは有難い。本や資料で過去に触れることはもちろんできるけど、その時代をリアルタイムで過ごした方の言葉に触れることは何よりも得難い。単純に学ぶことは多い。今の時代がどうのこうのというつもりはなく、どの時代にも刺激的なことはある。それがいろいろと変遷していく。1970年や80年代を礼賛するつもりはないけれど、あの時代を知り、それを参照にすることは自分にとってはとても有意義。

で、まぁ、有意義に浸ってるばかりもいられず、打合せがあれば、宿題、というか、やらねばならぬことも出てくる。

その後、渋谷でちょっとした打合せあり。で、夜に渋谷の街を少し歩いたけれど、もう、本当に普通。良し悪しはさておき、20時を過ぎても通常営業をしている飲食店も多く、アルコールも提供している。そのあたりは各店舗の独自の判断だし、僕自身はそれに何かをいうつもりはない。ただ、国や都からの指示をきちんと受け止めて、守っているがゆえに経営に苦しむお店があるとそれは心苦しい。しかもそれが、コロナ拡散を防ぐための『良かれ』とした行動に拠るものだとしたら、渋谷の20時以降の、ある意味では通常営業的な賑やかさを、素直に受け止めるのも悩ましい。そういえば、最近、毎日の陽性者のカウントを報じるニュースをあまり目にしなくなっている気もする。気のせいか。

午前中、仕事のことでモヤモヤしていたが、夜に僕が見落としていたこともあり、それをフォローしてもらう。いかんなぁ。自分だって出来ていない。反省。

家に帰り、クタクタとなる。筋トレもせず就寝。

25日(土)。朝、目が覚める。9時過ぎ。あ、と思い、段ボールを捨てようと思ったが、すでに遅し。回収された後だった。軽く寝坊したこちらが良くない。

ひとまず、掃除、洗濯などをする。午後から雨が降るという予報。確かに雲はどんより。そして肌寒い。

娘が、クラスメイトと自主映画を作っている。なんでかわからないが、ホラー映画を作るらしい。ちょっと前もホラーを作っていた。いつの時代も、子供にとってホラーは、怖いけど気になるものなのだろう。で、小道具で鎌と包丁をダンボールで作るといって頑張っている。僕も口は出す。不器用なので手は出さない。

それから仕事、少々。ようやくバタバタしたことが落ち着き始めて、集中して取り組めるようになってきた。ピークのやまがあと、ちらほら。ただ、少しゴールが見えてきている。

20時過ぎ、帰路へ。半袖で外へ出てきていたけれど、風も吹いて肌寒い。というか半袖だともう、ちょっと厳しいくらいの感じ。もはや秋か。

家に帰ると21時を過ぎていたが、娘が『鬼滅の刃』を観ている。映画版の地上波初放送。僕も横でちらちらと観るが、どうも、映画のわくわく感を抱けず。というか、あまり実のところ『鬼滅の刃』については関心がない。娘は、首がもげたり、刀を振り回したりしているアニメにドキドキしながら楽しそうに観ている。22時半過ぎ、さすがに嫁に怒られると思ったのか、寝室へ。僕は筋トレをしつつ、Tverで「やりすぎ都市伝説」を観る。

かまいたちの山内さんが語る日本語の言葉の話が面白い。神社でお参りするとき、その祈る対象は、自分自身であるというのは、僕も知る話。神社には、鏡が奉られていることが多く、鏡に向かって祈ること、それもまた、自分を見つめるという行為となる。「かがみ」の「が」つまり「我」を取り除くと、そこには「かみ」がある。神社でお参りする行為は、「が」を排除し、祈りをささげれば、それは自分自身であり、「かみ」に祈ることになる。また、参道は、産道とも読めて、鳥居は母なる母体の入り口を現しているとするならば、神社に参るということは新たな自分に生まれ変わることになる。教会が、その中に入ることがそもそも、母体の中に入り、そこで祈り、でてくることが生まれ変わりとなる、ということを知ったことがあったけれど、神社もまた同様の考えを当てはめることもできるのか。

さらに、「朝」という漢字そのものが、十月十日の文字で構成されており、夜眠り、朝目覚めることもまた、生まれ変わりを現すという、その、言葉の持つ豊かさにハッとさせられる。そもそも「さ」という言葉には境目の意味があり、例えば「坂」にも「さ」があり、坂の上と下は、坂によって境がある。「あさ」の「あ」は言葉の始まり、つまり、「あさ」という言葉自体が、それまでと、これからの境目で、「あ」という言葉の始まりから成り立つ言葉であり、漢字でもひらがなでも、はじまり、を表すのだろう。

なんという刺激的な。そういうことを知ることは得難い。そんなこんなで気が付けば夜も更けて、ようやく3時頃に就寝。