東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ミュージアムはしご』

朝、9時に目覚める。また軽めの寝坊。洗濯ものを干して、嫁と娘の布団を干す。嫁が用事があってでかけるというので、ならばと娘と思い立って出かける。最寄り駅から電車で移動。和光市駅まで行き、東上線に乗る。僕も娘もそれぞれ持ってきた本を読みながら電車に揺られる。朝霞台駅に着いて、そこからJR武蔵野線に乗り換える。改札を降りて、JRへ。こういう私鉄とJRが隣にある構造は、実家近くの新越谷駅南越谷駅とも似ている。武蔵野線に乗り換えてから東所沢駅で下車。そこから少し歩くと、KADOKAWA武蔵野ミュージアムが見えてくる。異質な、岩の塊のような作りはちょっと圧巻。雲一つない冬空にオブジェのように見えた。詳しく調べずにきたので、横の新しい作りの神社や、ちょっとしたショッピングモールもあることも知らなかった。

ミュージアム入館に際して、事前にチケットを購入して向かったのだけど、いまいち、チケットの種類の違いが判らなかった。ひとまず3時間うろうろ出来るチケットを購入。見たかった本棚劇場も見れた。思ったよりも縦長というか、そこまで広いスペースではなかったけれど、本そのものをアートとして見せる感じは面白いなあと思った。それと置かれている本も興味深い。娘は鉄腕アトムを食い入るように読み、僕は中上健次さんを特集した雑誌を読んだり、目下夢中になって読んでいる原武史さんの「最終列車」で取り上げらえれている宮脇俊三さんの「時刻表2万キロ」があり、それを読んだり。なんやかんやあっという間に時間が来る。普通に近くに図書館としてあればいいのにと思いつつ、ミュージアムを出て、うどんを食べてから思い立って、トキワ荘ミュージアムへ行ってみようということで、東所沢駅から新秋津駅で下車。地図で調べるとそこから西武池袋線に乗り換えられるらしいが、徒歩5分ほど移動が必要らしい。駅から駅へ向かう路地はお店も多く賑わっている。慣れた足取りの地元の人たちは早足だ。とりあえず到着した電車に乗ったが、それは有楽町線直通の電車だったため、練馬駅で乗り換えて、そこから東長崎駅へ。

降りてみると、駅前に煙草を売る店がある。陽が暮れてきて、長閑な雰囲気がある。東京は人も多く、道幅も狭いが、商店街は穏やかな賑わいがありどこか風情がある。犬の散歩をしている人も多い。

予約もせずに行ったが、閉館間近だったので特に待たずに入れた。松葉杖をついてる娘を気遣ってもらい、普通のルートとは違うエレベーターを案内してもらう。トキワ荘ミュージアムは、建物を再現したものなので、それはそれで作り直した感じはあるものの、当時の雰囲気は感じ取れる。タイミングよく鉄腕アトムの特集をしており、アニメ放送第一話を流していた。ミュージアムを出ると、すでに日が暮れて真っ暗だった。時計を見るとまだ18時前ではあったけれど、もう、一日が終わるような感じ。ちょっと頑張れば歩いて帰れる距離だったので、娘と歩いて帰る。風は冷たかったけれど、歩いているうちに身体が暖かくなってくる。

家に帰り、また燻製。嫁のリクエストで、いぶりがっこを作ってみる。ベーコンとウインナーと、それからたくあんを燻す。で、そろそろかと思って蓋を取ると、漬物が焦げていた。ちょっと燻し過ぎた。漬物は失敗だったけど、少し脂身の多いベーコンはとても良い具合に燻せた。まだまだトライアンドエラーが大切だなと実感。

夜、娘がUNOをしたいというのでUNOをする。ぼろ負けする。というわけで、本格的な仕事が始まる前の日は、いろいろと出かけて充実した。