東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『映画を観たり』

朝、少し早めに起きて、御飯を食べて、掃除機などをかける。ついでにキッチンまわりなども掃除。それから家を出て、新宿の映画館へ。断固、映画を観る一日にする、と決めていた。シネマカリテでイエジー・スコリモフスキ監督の『EOイーオー』。ノイズのような音や音楽が映画の中でズシリと響き、緊張感が続いていく。影響を受けたというブレッソンの『バルタザールどこへ行く』も再び見直そうかと思う。

見終わって映画館を出て、着信やメールの数々に呆然とする。日曜の午前中なのに。それらに諸々対応。で、ちょっと落ち着くために、座れる場所へと思い、カフェに行かずに、新宿御苑へ。少し天気はぐずついていたけれど、ひとまず、と思い。風もあったけれど、寒さはそこまでではない。それにしても人出の多さ。ようやく仕事に一息ついて、今日は映画デーだと再びシネマカリテへ。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が上映されていたので、観る。下品になりそうなアイデアを、下品に行きすぎずに作るバランス感覚。00年代が、『セカイ系』といわれるような、世界と個が、社会を飛び越えて直結するような物語が作られたのに対して、マルチバースや、多次元世界というような、もしくは転生とかもそうだけれど、そういった物語が中心になってきているのは、何かしら興味がある。「セカイ系」がある意味で、逃げ場のない個が、突然宿命を背負って闘わなければならないのに対して、多次元世界構造は、ある意味では、今の世界さえ、多数の選択肢の一つでしかない。もちろん、物語は、そういった複数の選択を経て、最終的には、目の前の自分の世界を生きることに前を向く主人公が描かれるけれども、こういった多くの選択のある世界が、数多くの物語として描かれる時代の、その空気感は、考えるべきことがあるかもしれない。

見終わって劇場を出ると、すっかり日も暮れている。雨も降っている。で、久しぶりにスーパー銭湯へ。サウナに入ってたっぷり汗をかく。気持ちが良い。汗をいっぱいかいて、水風呂にはいったあと、外気を浴びながら一息。全身の血管がなんだか速いスピードで動いてい、頭もぐわんぐわんとする。

程よく気持ち良くなり、帰宅。帰ってから、鯖缶と缶ビール。妙に酔いが回りくらくらして、いつの間にか寝落ちしていた。