■ この前の稽古のときに、ある役者さんから、僕が好きそうな雑誌があるんですけど入りますか?と言われて一つの雑誌を手渡された。
『不思議ナックルズ』だった。
僕は、世の中に存在する科学では解明できないミステリアスな物事やオカルトといった類に興味がある人のように思われているのか。
■ それにしても『不思議ナックルズ』。えらく怖い装丁の表紙をめくって内容をちらりと覗くと、
「宮崎勤事件はまだ終わっていない 闇で微笑むもう一人の男」
「日本最大の異空間 富士・樹海の真実」
「関係者が続々怪死?出雲田和山遺跡の祟り」
「京都・幽霊マンションの正体」
といったジャンルを越えて遍く存在する不思議がこれでもかといわんばかりにぎっしりと詰め込まれているわけでして。さすがナックルズ。不思議盛りだくさん。それにしても探せばあるんですな、不思議。
■ で、裏表紙は広告になっているのだけど、その広告がまたかなり怪しい。フレアストーンという石が埋め込まれているリングの広告が一面に掲載されておる次第でして。なんでもフレアストーンとは願望をかなえる驚異の石だそうで、広告にはそのリングをはめたおかげで、ホームレス生活から一転して億万長者に昇りつめたNY在住のマツイさんという日本人の方の写真が「どうだ」といわんばかりに掲載されているんですが、その写真を見りゃあフレアストーンの力を納得するかといわれるとそんなことは微塵もなく、むしろいよいよ怪しさばかりが際立ってくるといった按配で。そしてこのマツイさんの語る台詞がまたなんともいえない。
「NYのマツイといえば、私の方が有名でしょう。」
NYのマツイ事情がそんなことになっているとは、日本在住の僕には知る由もなかったわけですが、まぁ、マツイのことはともかくとして、こうやって広告までもがなんともいえない不思議を醸し出しているあたり、流石、不思議ナックルズなわけでして。ちなみにこのマツイをネットで調べてみたら出て来ました。いやはや。
■ で、私はというと「東京地下の謎」という特集を興味深く読んだわけでした。いやはや東京の地下は不思議の宝庫です。