東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『秩父や、代々木公園や』

19日(土)。朝、嫁氏が「山へ行き、山菜をとる」と宣言したので、急遽レンタカーを借りてでかけることに。金曜からあまり具合が良くない嫁氏であり、大丈夫なのかとも思ったが本人が山菜を採るというのでそこは従う。


ひとまず関越に乗る。あとは何も考えず風景の具合で適当にインターを降りる。小川町付近を川越街道を走り、これまた思いつきで曲がりなんとなく走らせる。それで『つきがわ』という川沿いを走る。気持ちのいい天気。山と川が本当に良い。たくさんの種類の鳥がいるようで、たくさん鳴いている。川の流れる音もして、本当に世界は音で溢れているなと思うけど、街の中の音とはずいぶんと異なる。


途中の道の駅で食事。うどんを食べるがこのうどんがとてもうまし。それから再び車を走らせる。もうどこをどう走ったのかさえ思い出せぬほど適当に走り、山の中に入る。ひたすら登って、ほどよきところで嫁氏が「止めろ」と指示を出すので止める。それであざみなどを収穫したが、山菜を採るには暖かくなりすぎているようで嫁氏的には不作のようだ。

改めてドライブを続ける。山間のクネクネとした道を走らせていたら、娘子が静かになった。寝たかと思いきや、突如吐いたので慌てて車を停める。幸いと言っていいのか、嫁氏が抱いていたので嫁氏の胸にほぼ全てを吐いたのでレンタカーは無事。まぁ、シートの心配どころではない。これまで長時間の車移動も、電車移動も平気な様子の娘子だったけど、さすがに山道ばかりはしんどかったのだろう。それを気付けなかった親としての責任はある。しばらく外を歩く。車を止めた場所のすぐそばにハイキングコースがあり、そこを少し散策。杉の木がとてつもなくあり、見上げると空が杉の枝で覆われているように思える。歩いていたら娘子がすぐに元気になったのでほっとする。


何も考えずに走らせるドライブは何も考えないだけに観光地とはほど遠いところをずっと歩いたけどとても楽しかった。せっかくだから温泉等にも入りたかったけれど生憎出会えず、入間のスーパー銭湯でビバノン。それはそれで気持ちよし。帰宅したらさすがに疲れて、家族3人あっという間に就寝。


20日(日)。大学時代からの友人H君の家族と代々木公園へ行く。H君にも娘さんがいて、うちの娘子とは一月違いの同い歳。初対面と相成る。互いに緊張しているようでひとまずは親の足下に隠れる。NHKホール側のスペースではジャマイカ関連の出店がたくさんあり、なにやらイベントをやっている様子。出店で昼食を購入し、代々木公園へ向かう。

新宿御苑とは違って、静かな雰囲気はなく、ダンスの練習をしてる人、音楽を演奏している人、パフォーマンスを披露している人などとてもたくさんの人が、それぞれ気ままに楽しんでいる。

うさぎをペットにしている人たちが集まった同好会があり、各々自慢のうさぎをみせ合い楽しんでいて、我が娘子も嬉々とそのうさぎに触れ合って楽しんでいた。H君の家族と楽しく散策。年齢も一緒で、月齢も一月しか違わないのでいろいろと共通点があり面白いし、相談もしやすい。同じくらいのタイミングで昼寝をして、まったく同じタイミングで目覚めたのでびっくりした。

それから明治神宮へも行ってみる。海外からの観光客もとても多い。どこぞの国の独裁をおかしいと思う感覚を持ってはいるものの、明治神宮のような空間がこの国の、渋谷や原宿というある種の中心地といえる場所と隣接している地域にとてつもない大きさで存在することを知れば、この国の国民の精神の根幹には脈々と流れる一つの血を崇拝する心があるのだと思われても止む無いだろう。

明治神宮の木々の深さは確かに驚く。そしてそのかなり人工的な作りにも。まだ100年に満たないその場所は、どこか東京を象徴するような浅さがあるように思える。関西の様々な場所で感じる、とてつもない時間の堆積は感じられない。そして、前日に行ったような山々とも当然異なる。

そういえば、明治神宮の中に清正井という水が湧いている場所がある。どうやらパワースポットと呼ばれる場所のようで、たまたま行ったのだけどやたらと混んでいた。警備員がつくほどの行列。で、その警備員が諸注意を訴える様なフリして何かとしゃべる人で個人的に少々参った。もちろん、そのような人柄を素直に楽しめる方もいるのだろうから、僕の度量が足りないのだろうが。ちなみにH君も「俺が都知事だったら、あの警備員はクビにする」と言っていたから、僕だけの我がままな印象ではないとは思うのだけれども。まぁ、それはそれ。


それはさておきH君一家との散歩はとても楽しかった。さすがに娘子は19時過ぎに眠ってしまった。21時過ぎくらいに起きるかと思ったけど起きなかった。たくさんでかけて遊んだ2日間だった。