東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『義父さんの還暦祝いなど』

15日(火)。少々早く起きて大宮へ。嫁氏娘子に遅れること3日後、山形へ。義父さんの還暦祝いに参加するため。


電車の中でツイッターなどをスマートフォンで見ていたら気持ち悪くなる。大宮駅で一服。本でも購入しようと駅ナカの書店を物色。逡巡した結果、北杜夫さんの『楡家の人びと』を購入。


新幹線の車窓から外を眺める。曇り空。風景を見るのも飽きてひたすら『楡家の人びと』を読む。これが面白い。面白いからなのか、それまでの気持ち悪さが少し解消。で、たまに車窓を見ると曇り空、時々雨。結局、山形は新庄までずっと曇っていた。東京からずっと曇り空。そう考えるとどえらい雲が東日本を覆っているのだなと思う。


久しぶりの山形。相変わらずでかい犬は、少々横に育っている気配。人なつこいのも変わらず撫でれば撫でるだけ喜ぶ。番犬には決してなれない。夕方に義弟さん家族も来る。こちらは6ヶ月になる息子さんがいる。なぜか、娘子が義弟さん家族を前に号泣。嫁氏がなだめても泣き止まず。今までにない泣きっぷり。


夜になって、義父さんと義母さんが仕事から帰って来てから予約していたお店へ。このお店で出てくる料理がどれも本当に美味しかった。ほたるいか。刺身。海老。カレイ。そして締めに土鍋の炊き込み御飯。それで、驚くべき低価格。


メインである義父さんへのお祝いは、いわゆるチャンチャンコから始まり、義弟さん家族からお酒、こちらからは嫁氏が選んだ赤いトレッキングシューズなどを贈る。僕は、出席して美味しい料理を頂いただけで、義弟さん家族と嫁氏がすべて計画したこと。みんなそろって写真も撮る。参加出来て良かった。素直に楽しかった。居酒屋から帰ってからも少しばかり晩酌。酒を飲んだ一日。


翌日。昼までゆっくりしてから帰路へ。義母さんは涙もろい方で駅まで送ってくれる最中からすでに泣いていて、それはいつものことなのだけどさすがに毎回忍びない。駅について僕と嫁氏と娘子だけが車から降りる。いつもはさらりと別れるのだけど、今回は娘子が「ババは?」と言ってきた。「ババは仕事なんだよ」と言うと、娘子は泣き出した。義母さんが娘子を呼ぶと娘子が義母さんのところに駆け寄る。これまではどんなに長期間滞在していても、案外にさらりとした別れ際だった。娘子が成長して、別れることを知ったのだと思う。ここで、ババが一緒ではないとなると、しばらく会えなくなることを『理解』したのだと思う。



なんていう成長だろう。
娘ってどんどん成長していく。



ババの姿が見えなくなるまで泣きまくった後に、駅構内でめずらしいポスターを見つけてすぐに嬉々とした娘子だが、その辺の気持ちの切り替わりの恐ろしほどの早さはおいといて。

帰りの車窓からは遅咲きの桜がまだちらほら見えた。まだ春の名残を感じる五月。


帰ってから2日。なんとなくぼんやりと暮らす。新緑が本当に気持ちいい。公園で娘子と遊んでいると本当に幸福な気分になる。


帰宅してから少しばかり嫁氏の体調が悪く、娘子と散歩したりするが娘子は全然元気。昨日は、2種類ほど予防接種をしてさすがに夜はおとなしく寝たが、今日はあっという間に自由奔放。