東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『新緑が気持ち良い季節』

tokyomoon2017-05-09

2つ隣の家に、おそらくインドご出身と思われる方が引っ越してきた。ご丁寧に引っ越しの挨拶に来てくれてしかも引っ越し蕎麦も持って来てくれた。郷に入りてはという仕来たりを重んじてくれて、むしろこちらが恐縮。そしてその蕎麦の袋を嫁が開けてみたらそうめんだった。わからないだろうな、蕎麦とそうめん。でも本当にそういう心意気が素晴らしい。それにしても、異国の地で分譲の戸建てを購入するってすごいなぁと思う。


ゴールデンウイーク後半は働いたり少しゆっくりしたりの日々。少し時間がある時に、家の中の要らなくなったら洋服を整理する。服って愛着あるし、よく着ていた頃を思い出すとまだ捨てるには早い、という気持ちも湧いてくるけれど、ここは多少潔く。多少だけど。それから冬物を押入れにしまし、夏物を出してきて、一気に洗濯をする。そしてガレージの中を掃除。家の周りの草むしり。


ガレージで、たまに古本屋をするという密かな計画のため、ガレージの壁を白く塗ろうと思っているのだけどまだそこまでは至らず。娘は古本屋の横で駄菓子屋をしようと虎視眈々と狙っている。


4日。1日落ち着いたので、朝から家族で出かける。急遽レンタカーを探したら、タウンエースという渋い車しかなかったけど走れれば良い。関越の入口付近で少々混雑があったけどそこまでしんどくなく、川越付近で降りて、狭山のあたりでイチゴ狩りなど。向こう半年はイチゴは要らないと思えるほど食べた。それから狭山湖というダムのあたりを歩いたり、うどんを食べる。麺は歯ごたえがありモチモチと美味しかったがツユは普通。夜は銭湯に入る。沸かし湯だけど広い湯船は気持ち良い。が、その銭湯は店内のオブジェが極めて下品だった。狙いのものだろうが、とくに面白さを感じず。風呂からでると、嫁が「女子風呂のオブジェが最悪だった」と言ってきた。男子風呂のオブジェを想像するに、まぁある程度予想したが。本当はその銭湯の食堂で夜ご飯を食べるつもりだったけど、何か嫌な気持ちになり退散。回転寿司を食べて帰宅。狭山あたりから家まではわりとあっさり到着。


5日。昼過ぎまで仕事をしてから埼玉の実家へ。兄夫婦も来るというのでタイミングを合わせて帰省。兄夫婦には生後3ヶ月になるかわいい娘さんが誕生していた。ひいき目かもしれないが目元が兄に似ている。何分の一か同じ血が流れているのかと思うと不思議な気持ちになる。我が娘がその小さい身内をジッと見ていると、その子も娘を見ていた。じいさんばあさん、おっさんおばさんが見つめると少し駄々をこねるらしいが、娘のことはジッと見ており、何かしら違いというものがあるのかもしれない。たんにサイズ感かもしれないけれど。


少ししてから近所の川を散歩しに行く。子供の頃からお世辞にもきれいとは呼べないその川は相変わらず濁っていた。草ぼうぼうだったが、少しばかり河岸工事が行われていて、少し散歩しやすくなっていた。橋の下は子供の頃によく秘密基地にして遊んでいた。今も子供達はそこで遊んでいるのだろうか。夕暮れの中でチラホラと犬の散歩をする人たちがいた。


兄が仕事をかえて単身とある地方へ働きにでかけている。大学院卒業後、ずっと働き続けていた職場を離れたわけなので、そこには兄なりの考えもあってのことだろう。これまていくつも仕事を変えてフラフラしている僕は何も言う立場ではない。が、子供も生まれたこのタイミング。兄夫婦が帰るタイミングで車で送った車中、少しばかり父親としては先輩なので意見を。いや、父親としてあまりきちんとできなかったため、嫁に迷惑をかけていた身としての意見という方が正解か。「そうだな」と兄の言葉数は少なかった。


翌日、僕たちはゆっくり都電で帰宅。観光の人や部活動の途中の学生たちなと、都電に乗る人たちも多い。ガタガタ揺られてのんびり帰宅。雑司が谷霊園のあたりは風が吹いて気持ち良く、この季節の新緑が気持ち良い。家に帰って草木に水をやり、それから少し娘とでかける。夕方で西日がまぶしく、その太陽を背にした娘の写真を撮ると、影が長く伸びていた


連休、おしまい。