東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『新潟の古町を歩く』

tokyomoon2017-05-17

週末は仕事で新潟に。新幹線に乗ると2時間少しで行けて便利なもの。パソコンでメールチェックなどしているとあっという間に到着。週末、東京は雨だったけど、新潟は雨は降ってなかった。


普段は駅前に宿を取るのだけど、今回は古町の方に泊まった。万代橋という橋を渡った先。信濃川がとても大きい。古町のあたりにも大きなデパートや商店街がある他に、白山通りに面して古町通という面白そうな通りがある。僕は夜に着いたので大体の店は閉まっていたのだけど古くからある建物をそのままいかしたバックパッカーの方が泊まれる宿があったり、面白そうな服屋がある。土曜の夜だからか、結婚式の二次会帰りのような集団や大学のサークル仲間たちのような人たちが楽しそうに歩いていた。


一軒落ち着いた雰囲気のカフェバーのようなお店に入ると、50代くらいのマスターが1人でやっているお店。古町8丁目のあたりに新しい店の立ち上げをしていて、3ヶ月ぶりに店を開いたという。不思議なタイミング。店内のテレビには『2代目はクリスチャン』が流れていた。柄本明さんが若い。たまにDJもやるというマスターは、沢田研二さんが好きだとおっしゃっていて、そのカバーをギターで弾いたりもするという。また、ラブサイケデリコのボーカルの方は素晴らしいボーカルで、オノヨーコから唯一、ジョンレノンの曲をカバーしていいと公式に認められたシンガーだ、と教えてくれた。店内のBGMはご自分のiTunesからセレクトしているようで、ラブサイケデリコの曲を流してくれた。


古町についても教えてくれた。かつては賑わっていたけれど、今は駅前の方が賑わっているという。土曜の夜だからだと思っていたが、22時ぐらいで、確かにシャッターを閉じてる店は多かった。今は、少し裕福な層の人たちがこの付近のマンションに住んでると教えてくれて、「目の前に見えるマンションはいわゆ?億ションで医者とかが住んでるよ」と教えてくれた。白山神社から一丁目、二丁目と数え、八丁目の方にいくと、そこは繁華街になっていてまた異なる姿をしている。バブルと言われた恩恵は東京から少し遅れてやってきて、それは確かにあったけど、今は昔。とはいえ、新潟は暮らしやすく食べ物が美味しい。僕はずっと新潟で、古町にいるし、これからもずっとそうだろうね、と楽しそうに話してくれた。流れていた『2代目はクリスチャン』は佳境を迎え、チンピラ風の男たちが次々と撃たれていき、最後は主演の志保美悦子さんが立ち回り。物語は終わり、僕も店を出る。帰り際に新潟で美味しいラーメン屋ということで「青島ラーメン」という店を教えてもらった。良い夜だった。


翌朝。関東に降っていた雨がこちらに来るかと思ったら快晴。少し早起きしてから白山神社に寄り、仕事。いくつかいろいろ。1日がかりでさすがに疲れた。終電一つ前の電車には間に合いそうだったので、少し早めの夜ご飯にと青島ラーメンへ。古町のはじの方にあるカウンターだけの小さいお店。醤油ベース、小さく切ったチャーシューとほうれん草とメンマが乗っかるシンプルなラーメン。昔ながらの味で美味しい。と、空を見ると暗い雲が覆ってきて、バス停からバスに乗ったら雨が降ってきた。タイミングが良かった。新潟駅に行き、新幹線のチケットを買おうとすると満席。みどりの窓口で問い合わせると、終電と一つ手前の便は共に全席指定席で完売。その日のうちに東京に帰る手立ては深夜バスのみ、とのこと。


しばし呆然。


どうもその日、人気男性アイドルグループが新潟でライブをしていたようで、確かにたくさんの女性が駅に向かって歩いていた。もともと帰りの新幹線チケットは回数券を購入していたので、深夜バスでお金をかけめしんどい思いをして帰る必要もないので、駅前で安めのビジネスホテルを見つけて宿泊。予想外。駅前は賑わっていたが、古町のあの静かな雰囲気とはちょいと違う。もちろんどちらが良いとかそういうことではなく。雨上がりの夜は冷え込み、肌寒かった。


翌朝、始発で帰京。途中、車窓から見える水田に水が入っていて、農作業も本格的な季節を迎えてるのだなぁと思いつつ就寝。東京駅へはあっという間に到着。東京駅入って驚くほど混雑していて、山手線で潰されそうになりながら会社へ。一気に現実に引き戻される。