東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『メリダとおそろしの森』

tokyomoon2014-11-10

金曜日。少し風が肌寒い朝。少し歯が痛いのが気になったんだけど体調は問題なかったのでいつも通り出社。会社で作業をしていると少し頭痛がしてくる。なんだろうなぁとおもっていると痛みが増してきて我慢ができなくなり、トイレにかけこみ戻す。以前の職場で一度あった症状。その時は倒れこんでしまい救急車で病院に連れていかれたのだけど、今回はそこまでひどくはなく、職場にあった市販の頭痛薬を飲んだら落ち着いた。なんなのだろうか。強烈。頭痛の『痛』が激しいやつ。落ち着いたのでほっとしてるけど、いろいろと気になる。


そんな最中、仕事の縁があって映画『寄生獣』の試写を拝見させてもらう。原作はもう何年も読んでないので忘れている部分もあるけれど、面白く拝見。よくできてるなぁと。単純な正義と悪という話ではそもそもなく、原作の問いの部分はきちんと押さえつつ作られているように思う。あと、あの、寄生された人々のキャスティングといいますか、実に見事にやるなぁと。原作にかなり寄せているような気がする。


それと最近、週一回DVDでディズニーやらピクサーのアニメをレンタルするのが習慣になりつつあり、ひっきりなしに娘が映画を観ている。個人的には僕自身も楽しめるので良い。例えば『眠れる森の美女』のブルーレイ版を初めて観たのだけど、背景画、特に木々の細かい仕事ぶりに驚いたりするのも、こうやってレンタルしたものを観たからだし。で、『メリダとおそろしの森』を借りてきていたのでそれを観る。いくつか疑問に思う部分はありつつも、熊と人という題材の扱い方がとても見事だなぁと。熊から人への生まれ変わり。そこをアニメーションで扱うところにピクサーのクリエイターの素晴らしさがあるのではないか。ただ、母と子の関係性、娘の王妃としての自立という範囲に収めすぎている感はあった。そうなると人の社会の枠でしかいろいろ語られない。だからもっと広い『世界』の視点が弱くなる。弓を扱う狩猟民族の方々は、おそらくもっと狩りをする相手に対して、つまり熊に対して絶対に敬意を払っている。だから、あの食事のシーンの父親の粗雑な食事は違う。小さい王子たちのキャラクター付けとしてもお菓子好きの描写は必要なのだろうけど、そういう諸々の、ストーリーを進行する上でのものが、ことごとく『社会』という狭いところのものを扱っていて、そこはもったいなかった。でも、それを差し引いても良くできた話。面白かった。


昨日は仕事後に少しだけ娘と散歩。日が暮れるのが早い。近所の神社とお寺を散歩して、さらにフラフラと歩いて、歩きながら娘が思い付いたゲームをやる。木の枝にジャンプして手が届くか。柵を順番に数えて早く数えられた方が勝ち。コンクリートの壁の穴の空いたところを覗いて石が置いてあったら負け。石畳の地面をケンケンパして歩く、などなど。いろいろと思いつくのが面白い。そうやって散歩するのは楽しい。昨日、とても残念で落ち込むことがあり、自分としても正直どうしていいかわからないことがおき、なんともいえぬまま、娘を寝かせて一緒に寝てしまった。


今朝は雲一つない。快晴。娘を幼稚園に送って歩いていると清々しい気持ちになる。大鳥神社から祭囃子が聞こえる。今日は酉の市だ。