東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『Wの悲劇』

tokyomoon2014-11-11

今朝は雲が厚く天気が悪い。昨日の晴天とはうってかわってやや肌寒い。


最近、YouTubeなどでいろいろな音楽を聴いている。かつて聞いたことのある曲や一度も聴いたことがない曲まで。便利だなぁとは思う。かつてはレンタルでジャケットやPOPを当てにして借りたり、友人から教えてもらったりが主だったのに比べれば、今はひとまずネットで検索すればある程度のものは出てくる。なんだったらそれで充分だったりもしてしまうから、そりゃあ『買う』という感覚は薄れていくのかもしれない。


で、昨夜、借りていたDVDを返しに近所のTSUTAYAへ行き、返すだけでもなぁと思い、いくつか未知のCDをレンタル。音楽をたくさん聴きたい季節なのかもしれない。帰り際、店の入口で外国の子供三人くらいが遊んでいた。きっとお父さんたちが買い物をしていて、それに付き合っているのだろうけど、こんな時間にどうしたのかと思う。


帰宅してから、録画していた映画『Wの悲劇』を観る。脚本が荒井晴彦さん。なんというか、演じる役柄と、演じるタイミングというのはあるのだなぁと思う。どのような経緯でキャスティングというものがなされるのか分からないけれど、この薬師丸ひろ子さんのキャスティングというのは、実に見事なタイミングなんだろうなぁと。危ういところのキワキワを行っているなぁと思うのだけ、そのキワキワを行ってるからこそ、見入ってしまうなぁと。面白かった。三田佳子さんの女優(ここは俳優ではなくあえて女優)としての凄みもまた。そして、劇中舞台の演出を手掛け、かつ演出家役として参加している蜷川幸雄さんのあのキャラクターというのは、ディフォルメされた怖い演出家というイメージなのか、それともご本人のキャラそのままなのか。怒って台本を投げる演出家。きっと喜々として演じていたのだろうなぁと勝手に推測。


そういえば映画を観ている途中、おぞましいほどの猫の鳴き声が聞こえた。盛りというには怖すぎる。それも複数いた。丑三つ時にあれは怖い。