東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『静寂な時間』

tokyomoon2014-11-13

一昨日。仕事で渋谷の宇田川町付近を歩いていると、一軒のレコード屋さんを見つける。ガラス張りのお店で、三人ほどのお客さんが、前面に座っていたので喫茶店かと思ったのだけど、CDを座りながら試聴していたのだった。残響レコードという個人的には取り扱うCDが好きなレーベルの作品を主に扱う店舗で(といっても直営ではない、と店員さんが言っていた)、なんでもかんでも置いてあるような感じではなく、いろいろ選んで並べてあるようなCDが置いてあり、なかには地方に住んでるバンドのデモCDなんかもあり興味深く店内をまわった。amazonとかで探すのとは異なる散策。こういう風にCD屋を巡るのは愉しい。いかんせん業務中ということもありほどほどで出る。


昨日は仕事、代休。娘と出掛けようと思ったのだけど幼稚園もあり、ならば幼稚園のあとにと思ったけど、帰ったら眠くなったらしくでかけるテンションじゃないようででかけるのは無くなった。一緒に少し眠る。


起きたあとに、もう一度娘に「でかける?」と聞くとDVDを観るというので、1人で散歩へ。東池袋TSUTAYAでCDを返した後に、都電沿いを歩く。肌寒いかと思ったけど、歩くとそれなりに身体が暑くなる。ふと思い立って江戸川橋の「東京カテドラル」へ行く。平日の夕方で、人もまばら。教会内のつくりはあいかわらず素晴らしくて、いつまでも中を見ていたくなる。教会でよく目にする長椅子があり、そこに座る。よく見ると手前の下の方に足置きのようなものがあるのだけど、それは祈りを捧げる人が膝をつけるように設置されたものだとわかる。試しにそこに膝をついて、見よう見まねで祈って見る。僕のように信仰心のないものが、形ばかりでつくろうのも変だとは思うけど、これはまぁ、近所の神社でお参りをするようなことに似たもの。その後、また座ったままぼんやりとする。西日が入る窓から夕陽が差し込んでくる構造になっている。人がいなくなり、空調の音だけが低音で響いてくる。静寂。こんな風に静かなことはあんまりない。30分もいたわけではないだろうけれど、少しざわついていた気持ちが落ち着いた。その後、江戸川橋のあたりを散策してから喫茶店で一息つき、帰宅。


夜は家族で寿司を食べる。娘は寿司好き。出かけるといつも僕とかけっこをしたがる。まだまださすがに僕の圧勝だけど、娘はたまにズルをしつつ、笑顔でおいかけてくる。


今朝、幼稚園へ向かう途中。同じようにかけっこをしていたら、娘が思いっきり転んだ。かなり前のめりで痛かったのか泣いた。転ぶなぁ子供は。気持ちと身体がまだバランスが安定してないのだろう。だけど、だから良いなぁと思う。いつの間に僕はバランスばかりよくなって、転ぶことさえしないようになってしまったのだろう。