東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『御会式/頭痛/運動会 など』

tokyomoon2016-10-22

先週末は娘の幼稚園最後の運動会があった。ついこの前、運動会が幼稚園に入ったような気がしたけど、もう最後なのかと驚く。かけっこで一等になると意気込んでいたけど、スタートのタイミングがうまくいかず焦って転んで泣いてしまっていた。前のめりなのは、娘らしいといえば娘らしい。白と赤と一応分かれていて、娘は白だったけど、最後は結局どちらが勝ったのかよくわからないまま、みんなメダルを貰っていた。


仕事もあって、運動会のあと、すぐさまレッドアロー号という秩父行きの特急に乗る。特急電車の気分で乗車して、車窓からの風景を見ていたら、秩父へはあっという間に着いた。途中の、どこからだったか寄居だったかもしれない、そこから進行方向が反対になり、後ろ向きに電車は進んだ。近くに座っていた男女が話をしていて、その女性が「反対に進んでる」と驚いてると、男性が「え、今更何言ってるの?何回乗ってるんだよ」と言い、女性が「え?そうだっけ?」とさらっと言っていた。


仕事とはいえ、山間の少し落ち着いた場所にいた週末で、天気も良かったのでなんだかホッとした。風の音とか、虫の声しか聞こえない、静かさが良いなぁと思った。


仕事から帰ってくると、地元は『御会式』の時期でワイワイと盛り上がっていた。幼稚園に通い始めて、周りにも娘の繋がりで知り合いが増え、そのご縁で地元の祭りの行列に参加させてもらう。纏を持って踊る人たちや、祭囃子で音頭をとる人たちがいて、通称「クラゲ」と呼ばれる紙で作った造花で作られた大きな万灯を掲げての行列。それが町内を練り歩き、鬼子母神の本堂を目指す。祭囃子のリズムは各町内の連ごとに少しずつ異なり、同じように見える連も、よく見ると個性がある。単調なリズムを繰り返し叩いていく。行列は2時間くらいかけてゆっくりと練り歩き、その間、繰り返され叩いていくと、なんだか不思議な高揚がある。


この祭りも日蓮法人の誕生を祝うもので、由緒あるものだろうし、もちろんそのことをきちんと守って祭りに参加している人たちもいるだろうけど、僕は日蓮宗でもなければ、数年前に引っ越してきた者で、所縁もない。夜10時を過ぎ、行列はやっと鬼子母神の本堂に着き、それまで活気があった連の人たちが、一斉に「南無妙法蓮華経」を唱える。自分もそれを唱えつつ、強い信仰は無いものの、それでもこの時はきちんと唱えようとする気持ちがあり、そういったものが自分の心根にあるのだなぁなどと思ったりする。


そのあと、クタクタに疲れきった娘を寝かしてから、近所に住む家常さんたちと少し酒を飲む。嬉しい報せも2つほど聞く。


祭りの前後は満月が綺麗だったけど、気がついたら半月に近い月になっていた。


『御会式』が終わると、地元も秋が深まる、という印象がある。が、最近は暑いような寒いような日々。暑がりの自分にはまだ半袖がいい。まだ季節感が曖昧な気分。


一昨日の夜、久しぶりに原因不明の頭痛におそわれ、あまりにもしんどくなり帰り際、病院へ。緊急外来扱いで、点滴を打たれ、念のためにとCTスキャンもとる。点滴を打たれた少しの間に、寝落ちてしまい、それで少し落ち着いた。「会計は16000円です」とサラリと言われて、支払いをしたけど、まぁ、こればかりは仕方がない、というか、自業自得、というか、恐ろしいほどにお金というやつはどこかへ流れていくのだなぁとシミジミと思いつつ、ゲロがホームに散乱する終電間際のJRで帰路に着く。