東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『月を動かしてみる』

tokyomoon2016-10-14

10月の最初は暑い暑いと言っていたのに、なんやかんやと涼しくなり、夜は冷えるようになってきた。


いろいろなものに追われてバタバタと仕事をしている中で、少しだけ時間があくとちょっと出かける。


以前にもらっていた東京湾を周遊する船でランチが食べれるというチケットがあり、そのまま行けなくなるのも勿体無いということで、嫁と出かける。日の出桟橋の船着場へ。その隣には小笠原諸島に行く船着場があり、いつか小笠原諸島にも行ってみたいなぁなどと思いを馳せつつ。いわゆるクルーザーというものに揺られつつランチを食べる。お台場などの臨海の街や羽田空港を眺める。貨物船の船体に載っけられる貨物の数が思っていたより多く、まさしく山積みであることに驚いたり、海から東京タワーとスカイツリーが1つの視界の中で見えるのを楽しんだり。夢の島の辺りを通った時、添乗員さんが「ここにオリンピック競技施設が建つ予定です。数年後は風景が変わりますよ」と説明してくれた。埋め立てたような山に草が生えている場所にトラックなど業務用の車が出入りするだけの場所で、これまでも少しドライブでその付近に行ったけど、決してアクセスの良い場所では無い。競技施設がもたらすものの恩恵はどれほどあるのだろう。オリンピックが終わった後の運営費などはどうするのかと、先のことばかり気になる。


食後は船上に出て東京湾の風景を見る。風が気持ち良い。そして思っていたより人が乗っていたことに驚く。レインボーブリッジの下をくぐる時に、普段は見れない真下からの橋を見れた。


先週末の少し空いた時間で家族で映画『レッドタートル』を観る。冒頭の海や島に入ってからの鳥の鳴き声や木々の音などは良かったし、影が伸びて地面に映る姿を描写しているところなどが個人的には楽しく観れたのだけど、少し食い足りず、ストーリーに関しては想像していたものとは違った印象。監督の短編『岸辺の2人』のように人生を追う時間経過があるのだけど、無人島で生きねばならぬ男の過ごした時間として、映画の中で描写された時間経過は果たして有効だったのだろうかと少し疑問に思い、さらに赤い亀のあの女性の存在についても考えつつ。その間に産まれた子の誕生からいよいよ焦点が曖昧になってしまったような気もしつつ。娘はひたすら「怖かった」を繰り返していた。まぁ、怖いところもあったけれども、それが畏怖のようなものであれば、そういうものに触れさせることができればなぁとは思ったのだけど。


それから、リニューアルされたサンシャインの展望台へ出かけた。ちょっとしたアートが展示されているような場所になっていて、面白かったり、そうでもなかったり。ただ、相変わらず60階からの眺めは良い。残念なことに外に出る場所は無くなってしまった。


夕方の、日暮れが綺麗だった日。娘と携帯で空の写真を撮って遊んだ。「月を動かせるよ」といってカメラを動かしながら娘がシャッターを切ると、揺れによってブレた月が小さく映っていて、それを見て娘が「月が動いてる」と嬉しそうに言う。


昨夜は、少しばかり仕事で必要な編集をして夜遅くなり、そのまま少し居間で寝てしまった。寒さで起きた。夏は完全に終わった様子。