東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『お通夜とスーツ』

tokyomoon2016-10-28

日々はバタバタと過ぎて、毎日日記を書くようなことができない、と思いつつ、こうやって日記を書くのはスマートフォンで、仕事帰りの電車の往復の時なんかには、書く時間がないわけではないのだけど、なんとなく気が乗らないということが確かにあって、スタミナとか体力とは別に、なんとなくそういう気持ちが「ある/ない」の問題というものがある。


そんな最中、娘が絵日記を始めた。まだ3日目だけど、今のところはいろいろ書いている。先日、幼稚園の友達と釣り堀に行ったらしく、そのことも書いていた。


良いなぁ、釣り堀。あまり釣りの経験はないけど、1日、釣り糸を垂れて過ごす日々などもいいと思う。娘は金魚を7匹釣ったと嬉しそうに言っていた。


そんな夜、娘が高熱でうなされていた。ものすごく熱かった。翌朝、嫁が病院に連れて行くと、娘は問題なかったのに嫁が抗生剤をもらっていた。どういうわけなのか。


昨日、とある仕事の要件で喪服を着る。久しぶりに喪服をだしたところ、猫に肩口のあたりを引っ掻かれていたようで少し生地がボロボロになっていた。呆然としていると嫁がそれを直してくれた。


お通夜というのは慣れないものだし、あまり行かないもので、以前に行ったのはいつだったのかもはっきり覚えていない。仕事のお付き合いで、何か直接的なご縁があったわけではないけれど、一方的に知っているところはあり、こうやって弔問できることも貴重なものだと思う。


家に帰ってから、スーツを脱いでハンガーにかけていると、ふと小津安二郎さんの『お早よう』で、父親の笠智衆さんが会社から帰りスーツを脱ぐシーンを思い出した。子供たちがテレビを買ってほしいため、いろいろと父親に進言する場面。笠智衆さんは家着に着替えながら「ダメだダメだ」的なことを言っている。スーツの場合、いきなり洗濯カゴにいれるわけではないので、着替えをしているところも確かに不思議な時間が流れる。普段は、Tシャツなどバーっと脱いで洗濯カゴに放り投げるので、スーツを丁寧にハンガーにかけることがなく、それがなんだか面白かった。


夜、食事をしながら『ミュージックポートレイト』岸田繁さんと又吉直樹さんの対談を見る。
年齢が1つ下の又吉さんの『自分にとっての10曲』が、同世代だからか、いちいち共感。というか、自分も同じような曲を聴いてきた。

遠藤賢司『カレーライス』
THE・BOOM『からたちの道』
奥田民生『MOTHER』
くるり『東京』
真心ブラザーズ『明日はどっちだ』

岸田さんが、大学時代の生活のことを「この音と同じような大学生活送ってたなぁ」と好きだった曲の想い出とともに語っていたけど、ある頃の生活は、確かにその時聴いていた音楽と一緒に思い出される