仕事後、嫁氏と娘子と雑司ヶ谷でやっていた御会式を観にいく。毎年、観るのを楽しみにしている祭り。鬼子母神にて家常さん達とも合流。行列に参加する人も、それを見る人もたくさんいて参道はすごく盛り上がっている。祭り囃子の楽器のくり返す響きが、なんであれほど気持ちいいのだろう。祭り囃子に合わせて身体を揺らしていくと、感情の根本にあるものが高揚していくような気がする。
大きな万灯を奉納するための祭りなのだけど、1つの万灯が僕らの前を通り過ぎたとき、行列にいた人が、娘子にその万灯の装飾物を折ってくれた。うれしい。娘子もそれをブンブン振り回していた。そんなこともあって、娘子はやたらと元気に祭りを堪能し、最終的には境内を走り回っていた。
御会式が終ると、秋の祭りも終り、あとは冬を迎えるばかり。たまたまかもしれないけど、祭りが終って今日はやけに寒くなってきた。
大学の先輩であり、帯広のラジオ局でDJをしているFさんがブログで、漫画『ぼのぼの』のことを書いていて、『ぼのぼの』の台詞を紹介しているのだけど、これがとてもいい。というわけで孫引き
何か探すんだったら
道をまちがえちゃいけないよ
ひとつでもまちがえると
もう見つからないよ
でもまちがっても大丈夫
別なものが見つかるから
この台詞を読んで、坂本龍一さんの『in the red』という曲を思い出した。『in the red』という曲には、たまたま坂本龍一さんがTVのニュースを見ていて出会った言葉がサンプリングされている。それは火事にあった男性がインタビューに応えた「全部なくなったけど、おれは平気だよ。生きているから』という言葉。もちろんこれは日本訳。実際には英語で語られたその言葉『I'll be alright!』が繰り返し用いられる。そのフレーズの持つ、『明るさ』のようなもの。『ぼのぼの』の言葉にも感じる。根拠のありなしではなく、生き方の軸の揺るがなさ。あらゆることを飲み込んだ上で、すべてを肯定してくれるような強さ。