東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『不思議なくらい暖かい日に』

tokyomoon2016-12-23

昨日と今日は、なんだか妙に暖かい不思議な天気だった。寒くない、ではなく、暖かい。風も気持ちいい。これが12月かと驚く。


ここ数日、仕事上で人と関わることについていろいろと考える。ある意味で、人の生活を支える立場にある中で、自分にできること。そういうことを考えるとわからなくなる。ある人は「きちんと向き合ってぶつかりあえる」と言ってくれるけど、本当にそういう風にできてるだろうかと考えるし、ではその先にきちんとその人の納得できる成果を上げることはできたろうかと考える。それとは別に、離れて行く人もいる。それを止めることはできない。そういう離れていく人にとって自分は無力だったのだろうと痛感する。


別のとある件で、自分の考えとしてはどうしても納得のできないことをした者がおり、怒鳴ってしまった。仕事として、それは絶対にダメだろうと思うことだった。とはいえ、自分でもああいう怒鳴り方をしたことが無いという口調で、あの物言いはどうだったかと反省する。が、納得できなかった。うーん、しかし、言い方がなぁ。


そんな最中に、仕事の合間で六本木の写真歴史博物館で牛腸茂雄さんの作品を観た。特に写真について詳しい見識はないけれど、牛腸茂雄さんの写真の持つ不思議な魅力にとても惹かれる。被写体となる方々、子供達はどういう風に見つけられ、カメラを向けられたのだろう。どこかぎこちない表情のままの人たちは、まだ慣れない距離感のまま、カメラ前に立たされて、シャッターを切られたのだろうか。それとも写真家がいくつもシャッターを切った中から、そのような表情を選んでいるのだろうか。牛腸さんの人や風景を見るその眼差しが僕には興味深い。


昨日、仕事後に久しぶりに大学時代の先輩Sさんと飲んだ。年末迫る時期の祝日前ということで店はどこも賑やかで、何軒かうろうろしてやっと見つかった店でいろいろ話をする。白髪がまじり、歳をとったなぁと感じる。健康診断でいろいろなところの値が高く、週明けに再検査があるという。「五臓六腑がやられてる」と笑いながら大ジョッキビールを飲む姿は昔と変わらない。大ジョッキを頼むのは何回も注文するのが面倒だから、だ。いろいろ話す中で、「お前はこの先どうするよ」と聞かれ、偉くなります、偉くなるというか、自分で作ったものをきちんと評価されてそれで自分がきちんと認められるようになります、と答えた。そうでしかない、と思う。


22時半過ぎに店を出ると、雨が強く降っていた。風も強く、山手線で近くの駅まで行き、雨風の中をフラフラしながら帰った。


娘が耳が痛いと泣いており、病院に行くと中耳炎と診断されて寝ていた。身体は周りの子に比べると大きいけれど、熱を出したり体調を崩すことも多い。僕もそうだった。中耳炎の辛さはかかっとこともあるし、僕も知っている。明け方に、突如横で嗚咽が聞こえて、目を開くと娘が嘔吐していた。水を持ってきて飲ませる。何回か戻して、少し楽になったのか、また寝息を立てたが、朝になってまた何度か嘔吐した。