東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ダークナイト』

クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』、黒田硫黄さんの『あたらしい朝』1巻、福島聡さんの『機動旅団八福神』8巻、三様に刺激を受ける作品。『ダークナイト』で描かれる息苦しさ。バットマンという正義に対して、ジョーカーという絶対的な悪が対置されているにも関わらず、単純な2項対立になりえない『今』。この映画の中では、あらゆるところで選択を迫られる人たちが描かれる。人の心は弱い。自分のためならば他者の存在をないがしろにしてしまうこともある。選択を迫られたときに尊厳を保てる強さ。


  クライマックスの、船に爆弾が仕掛けられたシーン。どのような理由であれ爆弾を押さないという選択肢を選んだ人たちの強さに、思わず涙が出た。「自己犠牲」とか「うしろめたさ」とか、そういうこともひっくるめたところにある、他者への尊厳。自分以外のものがあり、人がいる、という想像力。


■ 雨が降ると肌寒さがしかと感じられる。昨晩、大学の同期で北海道に住んでいる友人から電話があった。眠り始めた矢先だったのでぼんやりとしながらいろいろ話す。北海道はもう寒いのだという。気温も15℃くらいなのだという。8月なのに。夏が終わる。で、その友人は12キロほどダイエットに成功したのだという。特に何かをしたというわけではなく、食事をある程度コントロールしただでそれほど痩せたのだという。いや、まぁ、夏の終わるというアレには全然関係ないけれど。