東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『引越しを手伝う』

■ 日曜。朝から友人の引越しを手伝うため、自転車で友人の自宅へ。外は生憎の雨。本人曰く、「やたらとある荷物」に総勢11名ほどで挑む。運び出す人員、受け取る人員、車で荷物を運ぶ人員と、見事なチームワークをかまし、朝の10時から始まった作業は、夕方に無事ひと段落。


 友人の家は雑司ヶ谷で、僕の家からも5分ほどで着く。これからご近所さん。マンションの5階にある友人宅からの見晴らしはとてもいい。都合よく午後からは雨が止み、夕陽が見える。坂が多く、うねりのように家とビルがある、東京の、夕方。



夜は、雑司ヶ谷の和食の店で、打ち上げ。とても美味しい和食をたらふく食べる。しいたけの煮物がとても美味しかった。

 
そして、朝起きたら腰や背中に若干の筋肉痛が。うぬう。


ビクトル・エリセの『ミツバチのささやき』をVHSで観る。映画『フランケンシュタイン』を観てないし、スペインの歴史を知らないから、作品の大事な部分に対する認識が浅いのかもしれない。


  死というものに対する率直な疑問。フランケンシュタインと、その異形のものに手を差し伸べた少女はなぜ死んだのか。そもそも、死とはなんなのか。純粋すぎるほどの、死への興味が主人公アナを線路の先の電車へ、毒キノコへ、夜の闇へと向かわせる。そして直面する、内戦に因る若い兵士の死。どうして、自分が手を差し伸べた男が死ななければならなかったのか。幼い主人公はその理由を知るはずがない。ある夜に、フランケンシュタインと出会うシーンが、現実か虚構かはこの際大した問題ではない。この時、彼女は大きな力、聖なるなんらかのものの存在に触れたのではないだろうか。死への疑問は、裏返せば、生きることに対する疑問になる。