東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『下北沢で芝居を観る』

■おそらく今年最後になるだろうバタバタする仕事に先週はずっとかかりっきりだった。ひとまず無事に終わる。

最後に仕事の現場となった場所の片付けをしているとき、その場所に設置されているCDデッキからclassの『夏の日の1993』がなぜだかフルボリュームで流れていた。それもアホ程のエコーを効かせて。一つ判ったのは、アホ程のエコーを効かせた『夏の日の1993』はすごく面白いということ。


■昨日は下北沢にでかける。久しぶりの下北沢。休日なので人も多い、ような印象。アンゼリカでみそパンを購入し、『八百屋』という和食の店で野菜を中心とした御前の昼食を食べる。この御前が本当に美味しかった。

それからスズナリで『桃唄309』という劇団の芝居を観劇。出番の無い役者が舞台上のセット(例えば壁とか木など)を支え、時に持ち運んだりすることを、演出の一つの方法として作品をつくっていた。そういった舞台セットの動きも役者の動きとして何度も稽古されているようで、それを含めて観る面白さを感じるものの、そのセットの前を歩く役者の、歩き方の強調のされかたが気になった。方法としての舞台装置は面白いと思えるものの、その方法と舞台全体から感じる立ち方が、有効なものなのかと考える。

最近、芝居をあまり観てない。観てえ観てえと思いつつどうも足が運ばない。今回もまた、僕の芝居や映像に出演してくれたカベさんが出ていたから観に行ったというのが理由だったし。でも、きっかけはどうであれ芝居を観ると刺激を受ける。

終演後、カベさんに軽く挨拶。これはひいき目じゃなく、舞台上に立っていた役者さんの中で、一番立ち方が良いなと思うのはカベさんだった。重心が低い。カベさんは魅力的な役者さんだと思う。それからまた下北沢をブラブラする。入った喫茶店で、隣の客が「鳥山明はすごいんだよ」と力説していたが、その真意は不明。帰って地元の駅前で買い物をし、会計の際にレジの方から「下北沢に行ってきたのですか?」と尋ねられる。「アンゼリカの袋、それ、下北沢ですよね。私も、以前、近くに住んでたんです。それでよく行ってました。」
出来事が町を結んでいる。