東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

そしてまた夜勤だ。

そしてまた夜勤だ。

昨日、ふたたび劇団ミヤコハンターのOさんとTさんと映像の撮影を行う。この前の撮影では不十分なところがあり、それの補足撮影だ。今回は前回よりももっとこまかくカット割りをして、撮影。

映像と演劇のちがうところは、まさにこういうところだ。いい絵をとるということの困難さ。演劇の場合、全体の大きな流れに意識がいくけど、映画の場合、ひとつひとつの表情などの細かいものの積み重ねで作り上げていく。ただ立っているシーンでも、撮り方一つでいかようにも表現できる。そこが映像の魅力であり、難しいところだ。

今回の撮影では、前回大雑把に撮影したカットの、細かい表情を抜くカット。つまり顔のアップ大目で撮影。あと、日にちをおいて、同じシーンを撮る場合、以前撮影した衣装や髪形、姿勢まで意識しないとうまくつながらない。このへんも映像の難しさだ。記録というスタッフが必要なのがよく分かる。

話は変わり、河瀬直美さんという監督の「萌の朱雀」という映画のビデオを見る。奈良県西吉野村にすむ家族のお話だ。舞台は過疎化の進む村。時代はやや今の時代より前。とは言っても2〜5年くらい前ではないか。現代の都市から遠く離れた静かな村で、しかもほぼ家族だけで紡がれる物語。物語としてはかなり閉じられた空間での話しだ。しかし、全体の捉え方や、シチュエーションの作り方が、現代の手つきだと感じた。恋愛の連鎖の仕方など。タイトルの「萌」というのにも幾分かの意味があり、ははぁと思った。あと、映像の温度といいますか、つまりカメラを通した監督の視線が、熱が上がらず、平熱を意識して保とうとしているあたり。つまり顔のアップが少ない。画面はできる限り、動かない。つまりピントを誰かに合わせるということを極力しない。すべての事柄、人物を同じ平面でとらえようとしているように思えた。

あと、まぁきれいな風景だ。こんな風景がまだまだ日本にはあるんだな。
この監督さんは非常に丁寧に、絵を作っているんだなぁと思う。映像ってやつは奥が深いもんだ。7月3日にやる撮影もできるかぎり、こだわってとりたいもんだ。今日台本を書き終えて、それそれにFAXで送った。あと1週間の間に流れをはあくしてもらいう。あと、それぞれの役者から思うところがあったら、それを言ってもらう。というか、手直しは言ったやつに任しす。いや、投げやりとかではなく、まぁなんかあんまり俺のわがままばかり通してもなぁと。

心配だった音響について、この前の日記をみたA管理人からマイクを貸してくれるとメールがきた。ありがたい。これ幸いと使わせてもらいます。あと気がかりといえば編集をするための僕のパソコンが最近調子悪いことだ。無事編集できるだろうか。しくじっている暇はない。編集に使うソフトがウインドゥズの「ムービーメーカー2」という家庭用のものだから、どうしても凝った編集はできないけど、それでもできる限りこだわる。いろいろこだわる。

雨だけは降らないでほしい。本当にたのむよぉ。