東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

あれこれ

■ 昨日の夜は、予想外の雨が降ったので散々だったが、今日は一転。雲ひとつない。おかげで通勤時にモノレールから富士山を拝めた。今月2回目。ビル群の中にある富士山は、確かにやけに小さく見えてしまうけれども、それでもいい。冬だけの視界。隠れた東京の風物詩だ。

■ 19日金曜日。仕事後に原宿で「アレグリア2」を見る。完全な商業的見世物ではあるものの、実際に演じている人達はさすがにその道のプロ。しなやかな体を持った人達の演技は、見ていて気持ちがいい。単純に立ち方が美しい。合間にある道化の人達の動きも、きれいに立つことが出来る人たちだからこそ、見せることができる「崩すからだ」だ。安定感のない立ち方をそれこそ「安定」して見せる。そこに美しさがある。前半のクライマックスにあった雪が降るシーンはちょっと圧巻だった。お金をかけないとあんなことは出来ないよ。

20日土曜日。リーディングに出てくれたFさんが出演するラフカット2004を観に新宿スペースゼロへ行く。ラフカットとは10回くらい続いている、役者を全てオーディションで選んで芝居を作るイベントで、今回はちょうど10周年らしく、過去にやった4作品のオリジナルキャスト版と今回新たにオーディションで選んだニューキャスト版の2つを、上演。ただし別途料金がかかるので、今回はFさんが出るオリジナルキャスト版のみ観劇。オーディションで選ばれている段階で、役者さんの水準はすでに高い。で、「若い役者さんに活躍の場を」というコンセプトがあるらしく、芝居も役者さんに少し高めのハードルを設けたような話が多い。変なコスチューム着せたり、キスさせたり、SEX描写があったり。その辺は意図的なものか。それにしても東京だけでも役者さんという奴は沢山いるな。冗談抜きで新宿を歩く人に石を投げたら5回に1回は自称役者さんに当るのではなかろうか。下北沢ならもっといるかもしれない。

■ 21日日曜日。今度は友人Nさんが出ている芝居を見るために横浜へ。リーディングでお世話になった時間にルーズなFさんと一緒に見る。今までほとんど行くことがなかった横浜へ今月だけで2回も行った。それも芝居を見るためだけに。こういうことは重なるもんだ。芝居は大学生の群像劇。この手の話は嫌いじゃないというか好き。俺は大学生というシチュエーションが大好きなんだ。探検サークルの部室が舞台の話なのだけれども、そういえば自分の学生時代はああいう部室がなかった。大道具などを置いておく倉庫はあったけれども。部室があれば、もっと楽しかったかもしれないな、と今更思う。観劇後Fさんと近くの居酒屋でいろいろしゃべる。楽しかった。

■ そういえばFさんは早くも「ハウルの動く城」を見たらしい。で、今朝会社に来たら、同じ職場の人でも既に見た人がいた。ハウル恐るべし。またFさんは一日映画デーを自分で設けて朝から「血と骨」「オールドボーイ」「2046」「笑いの大学」とたてづづけに四本見て、その後レンタルビデオで「24」を幾つか借りたらしい。後半の方はよく分からない義務感みたいな感情が湧いてきて、映画を見ていたという。何をやっているんだ。

■ 久しぶりに図書館へ。ガルシア・マルクス「短編集 落葉」とミラン・クンデラ「不滅」を借りる。

■ 今日、ネットのニュースを見たらドラえもんの声優陣5名(ドラえもんのび太、しずかちゃん。ジャイアン、スネオ)の全員が来年3月を目処にドラえもんの声優から外れるらしい。4月からは声優陣一新。なんと。声優陣の高齢化が原因らしい。潔いといえば潔いけれども、やはり慣れ親しんだ声優さん。寂しいもんだ。記事によるとドラえもんの声をやって25周年だそうだ。俺が生まれた年からその声をやっていたわけだ。おそらくドラえもんという作品に命を吹き込んだのは紛れもなくこの声優の方々で、別に次に続く新しい声優さんを否定する気はまったくないんだけれども、やはり一つの作品の終焉を感じる。