東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

ポスター争奪じゃんけん大会

■ 北海道で地震があったみたいだ。朝のニュースで聞く。北海道東部で震度5の地域があったそうだ。僕が知っている地名がニュースで並ぶ。地震の多さを今更嘆いてもどうしよもない。ただただ地震に遭った地域の友人や見知らぬ方も無事なことを、一方的ではありますが、願いたい。

■ 26日金曜に会社の同僚Aさんと上司のOさんと、かつて同じ職場にいたTさんとその友人の方と銀座で飲む。リーディングをやったギャラリーの隣に、とっても雰囲気のいい沖縄料理屋があり、リーディングをやったときも2度ほど行ったりとても好きなので、飲むという話が決まったときに「じゃあここで」と薦めたので、そこになった。AさんとOさんには会社でもとてもお世話になっている。こういった感じで仕事場以外にお酒を飲めるのはうれしい。Tさんとは実はきちんと話をしたことがなかったのだけれども、去年の夏、高田馬場でやった芝居を会社の方が観に来てくれたときに、Tさんも観に来てくれていたりしてなんだか有難い。お酒を飲んだ後にカラオケに行ったのだけれども、Oさんは『有楽町で会いましょう』などしぶい曲をとても素敵な声で歌っていた。しかし圧巻はTさんの友人の方で、びっくりするくらい上手だった。声の出方が全然違う。カラオケの場合、音程をはずさないで歌えるというだけで「うまい」んだけれども、この方はそういったことを超えて「自分のものにして」歌っていた。こんなにうまい人とカラオケに行ったのは初めてだった。聞けばたまにライブハウスなどで歌っているらしいのだけども。MISIAとか驚くほどうまい。

■ で、この席でOさんからとっても面白そうな話を聞く。途方もないほどスケールがでかい話。僕はそのことに関してまったく無学だけれども、その話に乗ってしまった。勢いだ。面白いと思えることだから、きっと飛び込んでいく価値があるし、是非その話が実現できたらいいなと思ってしまった。Oさんはもう50歳を越しているのに、なんだかいろんなことにアグレッシブに活動している。この話もノリノリで話していた。本当に楽しそうだ。もしそこに少しでも参加できるのなら、僕も楽しいことになる。そういった話も聞けたりと楽しい夜だった。

■ 埼玉のSKIPシティというNHKのアーカイブセンターなどがある映像メディアの施設が多く入っているビルが川口市にあり、そこに結構いい設備の映画館がある。週末に低価格で映画を上映していて、先週末は「スパイダーマン2」だったので今更ではあったけど見に行く。300人くらい収容する映画館で、スクリーンもとても大きいし、音響も良かった。そしてほぼ満席だったことには驚いた。親子連れが多い。地元の人々が来ているのだろう。上映前に、映画ポスタープレゼントじゃんけん大会があった。「イノセンス」「殺人の追憶」「(タイトルを忘れたけれどもヨーロッパの映画)」の3本の映画のポスターを欲しい人がじゃんけんをするのだけれども、そういうイベントに参加したがる大半は子供で、「イノセンス」が欲しくて参戦したのに、じゃんけんの結果「殺人の追憶」のポスターが手渡された子供を見たときには、この企画の意図を疑った。じゃんけんというゲーム性を考慮してももう少しこの企画を主催した方は頭を使うべきだったと思う。「殺人の追憶」のポスターは韓国のスター二人が写っているとはいえ、おそらく子供にはまったくいらないものではないだろうか。もう一つのヨーロッパ映画のポスターも、それを手にして力なく席に戻る子供を待っていた親が「この映画は一体なんなんだ」と途方にくれていたし。イベント企画者達の次回の奮闘を期待したい。「スパイダーマン2」は面白かった。Drオクトパスが病院に運び込まれたときに触手が暴れて医者を次々と叩きのめしていくシーンの撮り方がなんだかB級ホラーテイストでサム・ライム監督の性格が伺えた。

■ 昨日北野武監督の「座頭市」をテレビで見る。勧善懲悪だった。「キッズリターン」を見たときに感じたものがなくなっていたような気がした。とはいえ北野映画は「菊次郎と夏」と「DOLLS」しか見たことがないので、それほど北野映画を語れるほど詳しく知らない。「ソナチネ」が見たくて仕方がないのだけれども、バイオレンス映画はどうも見れない。人が死ぬシーンが怖いんだ。そのおかげでどれほどの映画を素通りしてしまっているか考えるとなんとも言えないが、しかし見れない。見たいけど見れない。