東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

千鳥日記『千鳥日記始まる』

■ いきなりですが、今日からこの日記を暫定的に千鳥日記とします。4月の15〜17日に『チドリズム』というタイトルの芝居をすることになりました。それにちなんで、その芝居に至る約3ヶ月間の日々を記録するものとして、千鳥日記と銘打つことにしました。どういった芝居が出来るのか。例年の30倍と予想されている花粉に打ち克つことはできるのか。激動の日々の記録。そういった感じで以後、春先まで千鳥日記を宜しくお願いします。

■ なぜに、こういったタイミングで日記を開始するかというと、25日火曜日の夜に『チドリズム』に向けての初会合があったからです。芝居に参加してくれるUさんが下北沢にある集会所を押さえてくれたので、参加者がそこに集合したわけです。僕も初めて会う方がほとんど。今回の企画の発起人であるOさんが呼んだ人が大半で、そういったところに人のつながりを感じる。顔合わせ。こればっかりはいつも緊張する。なにせ初めて会うわけだから。

■ 集会所を押さえてくれたUさんは、なんだかとてもテキパキした方で、4月までに取れる稽古場をすでにいくつか取ってくれていて、そのうえスケジュール表まで作成してそのコピーを僕達に渡してくれた。聞くところによると36歳という。外見はそんな年にはまったく見えないが、そのテキパキさが、なんとも経験値の高さを思わせる。OさんたちがUさんを呼ぶとき「先生」というのもそういった行動によるものだろう。Oさんも負けていない。チラシ案をきっちり作ってきて見せてくれた。これがシンプルながらとてもかわいい。そして今回の公演に制作として入ってくれるRさんも頼もしい。チラシの印刷、そしてそのチラシの折り込みに関すること、情宣のアイデアをどんどん提案してくれる。さらには春先の芝居なので花粉症に気をつけることを、心配な人は予防接種をうけるといいとアドバイスをくれた。みんなOさんの知人なわけだけど、どなたもいろいろな芝居の現場を経験している。だから手際がいい。なんだかみんな頼もしい。

■ 公演に向けてすこしずつだけど進んでいる手ごたえがある。ただ問題もある。不安を抱えながらの船出ではある。しかし前に進んでいくしかないわけだ。今回はとにかく楽しいことをやろうというのがテーマだ。くだらないことをきっちり作って上演することが目標だ。オムニバス形式の話を何本もやろうということも決まっている。台本は持ち寄りだ。面白いものをそこから選び出す。僕もいっぱい書くだろう。どれだけ採用されるかは稽古場での反応次第だろう。台本を書くという個人作業と、稽古場での集団作業で作品を作り上げていく。うまくすすめばこれほど気持ちのイイ作業はないだろう。

■ 僕自身、最近は笑いというものからずいぶん遠ざかっていたし、そもそも笑いをきちんと作れるのかも疑問だ。それでも今の自分が面白いと思えるものをきちんと作っていけたらいいなと思っている。学生時代はくだらないと思えることをいろいろやっていたが、あれはきっとあの年齢だから出来たものだったと思う。つまり勢いとか若さとか。今、学生時代にやったことをやろうとしてもおそらく不可能だ。まだそれほど年齢的には変わらないのかもしれないけれども、それでも学生の頃とはまた違う笑いがあると思える。それこそが、イマの僕や、集まったメンバーだからこそ生じる笑いのはずだ。どういったことになるのか。きっと楽しい日々のはずだ。そして激動の日々だろう。

なにはともあれ千鳥日記の始まりです。