東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

ある情熱

■ 会社の人が教えてくれたサイトがある。それが「秘境駅」というサイト(http://hp1.cyberstation.ne.jp/hikyoueki/)だ。日本のいろいろな駅のなかで、このホームページの管理者が興味を惹かれた、主に「秘境」と思われる駅を紹介している。これが面白い。

■ 管理者独自の観点から秘境度を点数化しており、その点数計算によって各駅の秘境度をランキング化している。閲覧する人はクリック一つで、その駅の写真や管理者の感想を見ることが出来る仕組みになっている。驚くべきはそのデータ量。北は北海道から南は九州まで。秘境を思わせる駅を見つけたら、日本中どこだろうと管理者はその駅に向かっている。この情熱はなんなのか。

■ これはもう、その人にしか分からない類の情熱だ。管理者は秘境駅に魅了されたのだ。だからそういう駅を見つけたら、行かないわけにはいかない。その情熱。しかし秘境駅に辿りついて、彼はなんて言うのだろう。

「さみしいな」

「電車、少ないな。ってゆーか今日はもう来ないし」

「駅員、いないな」

そして、思うのか。

「うん、いい秘境駅だ」

秘境駅に魅了された人の情熱を理解できるのは、秘境駅に魅了された人だけだろう。

■ しかし、確かに面白い。そういった駅の写真を見ているとなんだか寂寥とした気分の中に、郷愁のようなものを感じないではない。一度も行ったことのない場所なのに、ふと思うところがあるのはなぜだろう。秘境駅。興味深い。

■ で、思ったのです。こういった類の情熱の持ち主は他にもいるんじゃなかろうかと。他の人にはちょっと理解しがたいことに情熱を傾けている人々が。

はい、いました。

日本の岬にはまってしまった人のサイト発見。(http://homepage3.nifty.com/supermisaki/

日本のお城にはまってしまった人のサイト発見。(http://kt.sakura.ne.jp/~ksugi/c-index.html

そしてついには日本の端に情熱を傾ける人のサイトさえ見つかった。(http://homepage2.nifty.com/zasi/hasi/hasi.html

なぜ端に興味をもったのか。しかも他にも結構いる。端の何が彼らを魅了するのか。情熱は計り知れない。彼らのその情熱を、どうにかこうにか集めることで何か新しいエネルギーが作れるのではないのではないかと思うくらい、計り知れないものを感じる。

■ そういったわけで僕は情熱を傾けてしまった人を暇があったら探してみようと思った。言うなれば情熱を傾けてしまった人を探す会の結成だ。世の中には度肝を抜く情熱が転がっているに違いない。鉄に情熱を傾ける人。砂に情熱を傾ける人。笛に情熱を傾ける人などなど。適当ですが。彼らの情熱で、寒い冬が少しだけでも暖かくならないだろうかというのが僕の切なる願いだ。

■ で、それはいいんだけど、偶然こういったサイトを発見。中身は見ていないんですが、どうしてこの方はこのタイトルにしようと思ったのだろう。僕にはちょっと解りかねる。(http://www.web-arita.com/