東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『キャップの話』

■ 職場には冷蔵庫があり、そこにはペットボトルの水やお茶が入っている。これは職場の人ならば誰でも飲んでいいことになっている。僕は結構水を飲むほうなのでこれはありがたい。


■ いつものように水を飲もうと冷蔵庫を開けたら奇妙なことになっていた。水のペットボトルのキャップがない。キャップだけがない。おそらく誰かがキャップを落としてしまい、そのまま見つけられず、仕方がないからそのまま冷蔵庫に戻してしまったのだろう。1.5リットルのペットボトルは、まだ中身が半分以上残っていた。どうしたもんかと考えた末、結局口のところにラップをまいて輪ゴムで縛ってみた。こうやって改めてキャップがない状態を知ると、ペットボトルにとってキャップは大事なものなのだなと思う。


■ 以前、芝居のときに人形たての足場を支える重石に水を入れたペットボトルを使ったことがある。人形たてとはパネルなど大道具を立てるときに用いる木枠のこと。学生の頃は石を入れた麻袋などを重石に使っていたけど、石の代わりに水を入れたペットボトルでも十分重石になることにはたと気付いた。石よりも後々の処理も楽だし、これは使えると思い準備をしたわけです。


■ しかし問題が発生。重石に用いるペットボトルは飲み終わってゴミ箱に捨ててあるやつを再利用したのだけど、最近はペットボトルを捨てる際にもペットボトル本体とキャップを分別して捨てることが常識になっているわけです。ラベルも剥がすので、すでにそのペットボトルに何が入っていたのかも解らない。詳しくは知らないけどメーカーによって、ペットボトルとキャップの口の幅やサイズが異なっているものがあり、組み合わせによってはうまくはまらなかったりきちんと締まってくれないものがある。家のゴミ箱をあさりながら、ペットボトルとぴったりはまるキャップを探すのに苦労しました。


■ それで、ふと『ペットボトル キャップ』という項目でインターネットに検索をかけてみたらペットボトルのキャップをコレクションしているこちらのサイトを発見した。いるのですな、キャップを集めている人。キャップを並べている写真をみると色合いがはっきりしていてとてもきれい。それに日本の商品のキャップだけではなく世界各地のキャップを集めていて、いろいろ比べてみるのも面白い。同じ商品のキャップでもちょっとずつ違うのもある。微妙に違ってるのが不思議。ホームページにはこのサイトを作った方がキャップ集めにはまっていった経緯も書かれている。うっちん茶というお茶のキャップを獲得するまでの数ヶ月間の話とかもなんだか面白かった。コカコーラ社から出ている『Qoo』のボトルキャップにはキャラクターの様々な似顔絵があり、その似顔絵キャップを全種類集めたコレクションはかわいい。いろんな顔した『Qooちゃん』がいる。いやはや情熱を傾ける人ってのはすごいですな。