東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『10月18日』

■ 昨日の朝、いつもよりは少し早い時間に会社へ。駅のホームに上ると、朝日に向かって手を合わせている中年の男性をみた。直立不動。ホームの端で手を合わせ、眼をつぶっている。ずいぶん、長い間、そうやって朝日に手を合わせていた。信仰というと大袈裟だし、そういうつもりではなくて、いや、実際にはその男性の方は、何かしらの信仰を持ってそういうことをやっているのかもしれないし、はたまたその日だけたまたま朝日に手をあわせてみただけなのかもしれないけど、まったくの他者の僕にはその行動の真意はわからない。ただ、その行動の、その時間はとてもかけがえのない時間のようで、なんというか、その姿がとても美しいものに思えた。


■ 仕事でまた千葉やら埼玉を車でまわる。以前、日記に書いた「やすい、うまい、はやい」のキャッチフレーズを掲げる美容室の前を再び車で横切る。窓ガラスにデカデカと「カット 大人2000円 子供1200円」などの宣伝が店の売りといわんばかりに貼られてある。さらにその中に「パンチ 4200円」という宣伝が貼られてあるのを発見する。パーマの中でもことさらにパンチをアピールするところに、再び驚かされた。僕にはよく判らないが。おそらく「パンチ 4200円」はパンチの髪型の人にはかなりのアピールになるのだろう。それにしても通るたびに発見のある美容室だ。


■ 一緒に車でまわった同僚の話。友人にあだ名が「アブラ」と呼ばれる男がいたらしい。顔は松崎しげるにとても似ており、かつ全体的にアブラギッシュであることからその呼称がつけられたそうな。同僚曰くアブラギッシュな以外はいたって普通の男であり、『ゲーム好きのアブラギッシュな平凡な男』なのだそうな。その「アブラ」、ガソリンスタンドに就職したらしい。あだ名に導かれたとしか思えない職業選択である。それを聞いたときは腹を抱えて笑ってしまった。


■ 車で移動中。ちょっと中古CDを売る店に立ち寄る。そこでコーネリアスの『FANTASMA』を購入。昔、レンタルで借りたCDをテープにダビングしたものを持っていたが、今はもうテープを聴かない、それに聴く環境がない。それで思わず購入。久しぶりに聴く。