東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『連休のこと』

tokyomoon2007-05-05

■ 連休の日々。少しだけゆとりがある。それにしても日中はやたらと暑い。5月ってこんなに暑くなるのか。


■ 仕事で事前に予定を立てるなど到底不可能だったので、当然、この連休は何も計画を立てておらず、せっかくのんびりできたとしても何もできずな感が否めない。行きたいところは腐るほどある。波崎ウィンドファームはもちろんだし、中上健次さんの故郷和歌山にも行ってみたい。それと海とかは、もういつでも行きたい。それで、ふっと思いついてレンタカーでも借りてブラブラするかとレンタカー屋さんに電話をかけたのだけど、どこも車が出払っちゃっているらしい。ゴールデンウィークを侮るなかれ、だ。ほうぼう、電話をかけてやっとこさ一台確保できるも、その日の夜20時には返却しなければならないとのことで、遠出は不可。まぁ、それでも車を走らせるだけでも楽しいので借りることに。トヨタラクティスでブラブラと走る。目的もなく、車を走らせることの楽しさよ。埼玉の端っこ、田んぼが拡がり、どでかい鉄塔がいくつも連なる利根川付近までブラブラと行く。一度行って見たかった北川辺を訪れることができたのはよかった。それとやはり車は楽しい。


松岡錠司監督の『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』を観る。良い映画だった。思いっきりマザコンな男の話だけど、男って突き詰めれば誰しもマザコンの気質はあるだろうし、僕だってそれを言ってしまえばマザコンだろう。大学の頃、母親がつくってくれた煮込みハンバーグが好きだと言うことを友人たちに話したとき、「うわー」みたいな反応をされたことがあったが、その反応が僕にはあまりよく判らなかった。ただ、僕は、そのハンバーグが好きだっただけだし。まぁ、それはそれとして。


たまたま入手していた脚本担当の松尾スズキさんが書いた4時間半バージョンのシナリオ『ザ・シナリオ』(扶桑社)を、映画を観た記憶がそれなりに鮮明なうちに読み返す。映画、脚本共に、冒頭のシーンが突出して松尾スズキさんぽい印象を受けた。確かに分厚い脚本で、映画を観た後に読むとカットされている場面が判り、そこに作家性、もしくは監督性を見出せるような気がする。脚本で読む場合、映画では見えないト書きの部分に、松尾スズキさんの味を感じることが出来て、それもまた面白し。映画の中でも印象的なシーンである、横断歩道をオカンの手を引いて歩くシーンは、映画と脚本では台詞の量に異なりがある。どちらも味わいがあるが、脚本の方のとうりゃんせが聞こえてくるくだりのト書きがいい。

昔、唄ったような気がする。

 
 映画の光景が思い出され、またそれとは別にこのト書きを読んだからこそ喚起されるものもあり、感情がワーッとなってくる。
 

■ 久しぶりに本屋に入った。適当に時間を潰せる漫画でも買おうと思ったけど買わなかった。最近、決まった漫画以外購入していない。開拓したいのだけど、なんとなくそそられない。それでふと眼にとまったので唐沢俊一さんと岡田斗司夫さんの対談集『オタク論!』(創出版)を購入したのだけど、これがほんとに面白い。


■ そんなわけでそれなりに連休を満喫している日々です。