東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『春めいて、花散って』

春めいて、雨降って、また春めいた。


法明寺の前の桜をなんやかんや都合つけてフラフラと見に行く。さすがに昨日の雨で、ずいぶんと散ってしまった感あり。


就職活動のためにネットの求人サイトに登録しているのだけど、その流れでいわゆる転職エージェントの方と会った。いろいろ話等を聞いて貰う。自身の就職のこととは関係なく、転職エージェント的な職業がここ数年やけに目についていたので、その辺のことを聞いてみたり。少しばかり状況を把握。


以前、芝居を一緒にさせてもらったM君が戯曲を書いたとのことでそれを見せてもらった。M君の芝居に参加させてもらった経験もあることだから、M君のリズムを知っているから戯曲のテンポも勝手に想像。ポンポンと流れるような台詞。で、勝手にあれやこれやと想像し、台詞からとあるゲームソフトが戯曲に関係してるのかと思いそういったことを感想としてメールしてみたら
「全然関係ないです」
と返信をもらい、もう、ほんと、自分のよく判らぬ妄想で人の作品をどうのこうの語ってしまった愚行が恥ずかしく、返信メールが来た時には穴があったら入りたいくらいだった。だめだ、ほんと。素直に「面白かったす」とだけ返信すれば良かった。


金がないので、観劇はせずに戯曲のみ読了。松尾スズキ『ウェルカムニッポン』。題材として3.11を取り上げつつも、それとまったく関係ない人の様を描く。関係なさを『敢えて』描いたことこそが、おそらく松尾さんの意志なのだと思う。人はそれ以前も、以後も変わらずにおろかで残念で…や、もうやめ。


娘子は相変わらず元気で、桜を見ることよりも木の根元の蟻を追いかけることに夢中になっている。本日は、バナナを粘土で作ったところその皮を剥いては僕に投げつけ、剥き終わっては「もっと、バナナ!」と要求してきた。作っては剥かれ、剥かれては投げつけられる。そんな父と娘。