東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ラルジャン/夜のドライブ』

快晴で気持ちが良い朝だなぁと思ったら、昼を過ぎてから雲が増えていき、やがて雨が降り出した。天気予報でそのことが朝から言われていて、「ほんとかいな」と思っていたけれど、天気予報の正確さにびっくりする。雨が降ったり、晴れたりの日が続く。おかげで、雨上がりは空気が澄んでいるようで気持ちがいいのはいいんだけど。

7日(月)。ふと泳ぎたくなって仕事終わりにプールへ。ひとまずクロールで泳ぐ。身体は前回ほど重たくない。が、やはりちょっと辛い。平泳ぎだとそうでもないので、単純にクロールの息継ぎがへたくそになっているということなのか。それでもとりあえず、何本もできる限り泳ぐ。泳ぎ終わり、どっと疲れるけど、身体の疲れは心地いい。

家に帰って、なんとなく『JOKER』の反動か、じっくりした作品が観たいと思い、久しぶりにロベール・ブレッソンの『ラルジャン』を観る。不条理な、あまりにも不条理なお金にまつわる物語が、淡々と進む。あまりにも淡々と進んでサラっと通り過ぎそうになるけれど、劇中で起きる出来事は、偽札による売買、強盗、無差別殺人、睡眠薬による自殺、犯罪の隠蔽、虚偽、子供の死、離別、など、言葉にするととてつもなく重い。それらが一つのお金にまつわる出来事をきっかけで転がるように起きる。この救いの無さはなんなのだろうか。物語の最後、刑務所を出て、殺人を犯してしまった登場人物を受け入れて匿った老婦人と、その人物が、共に洗濯物を干す場面のささやかな幸福を感じられるが、その次のシーンでそのささやかな幸福は、本人の手により葬られる。

時折、何かを行う手元のクローズアップが挿入される。あらゆる出来事は人が、その手で行う。それは何も悪いことばかりではなく、仕事をする手元や、ピアノを弾く手元も映す。感情の揺れについて心情を描くわけではなく、徹底的に行為そのものを描写する。すべて人が起こすこと。突きつけられる。

8日(火)。仕事で車を運転する。少しばかり遠くへ。都内から離れると、コンビニの駐車場は広い。車は出たり入ったりして、夜もそこそこ遅いのにお客さんは途切れない。もうエアコンは要らない。窓を開けると風が心地いい。少しばかり身体中が筋肉痛に。水泳の影響なのか。夜、睡眠が足りてないのか、眠くて仕方がなくなり、途中で寝る。だいぶ寝てしまい、起きたらそこそこ遅い時間。家に向かって車を走らせるが、深夜は車通りも少なく、帰りはスムーズ。