東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『週末』

■ 週末、久しぶりに実家に帰る。それで兄から車を借りてでかけた。ずいぶんな距離をずいぶんな時間をかけて走った。あらためて車の運転は楽しい。難があるとすれば長時間同じ姿勢で運転を続けるので、アクセルを踏む右足の膝のあたりが痛くなるくらい。


車の中では大概音楽をかけている。今回はサニーディサービスのベストとか自分なりに陽気と思われる曲もかけていたけど、マイケルナイマンのピアノ曲とか、決してドライブ向きとは思えぬものもかけていた。途中からはずっと坂本龍一さんの『1996』にした。これ、大学生の頃から、なにかあっちゃあ車の中で聴いているアルバム。陽気なドライブ向きではないことは断言できるのだけど、夜の、少し街から外れた静かな場所をひた走るときなどには、僕にとってはとっておきの一枚。


■ 車を走らせ、空ばかり見ていた週末だった。ある場所で虹を見た。雨雲が厚く、時折雨がちらつくその場所を走らせていたとき、家々の向こうに虹がでていたのを見つけた。虹を見るなどいつぶりだろう。本当に久しく見ていなかった。とりあえず、写メールで撮ってみたものの、やはり画像は画像。




秋の空は、夏の入道雲のような大迫力のパノラマな視界はないけれど、空の屋根の上にペタペタと貼付けた様な鱗雲は、それはそれで良いものだなぁとも思った。






海を見るのが好きだというと「何か寂しいことでもあるの?」と聞かれるが、そんなことは特にない。寂しいこととかへこむこと、悩むことなどそれなりに抱えてもいるけれど、それをどうのこうのしたくて海を見に行くということなど考えもしない。ただ、海が見たい。それと同じで、ただ、月をみたいし、ただ、空を見たい、と思う。


■ そういえば、当初の予定とは別に、いろいろな『たまたま』が重なって、久しぶりにある友人と会った。元気にしていた。あと太っていた。いろいろ話す。車で出かける。飯などを食う。その友人が「『感動』するということが僕にとっては大事だ」と言っていた。その『感動』は、僕が考える『よろこび』に似ていると思った。僕も同感。あまり長い時間、一緒にはいれなかったし、今後はもっと会う機会も減ってしまうと思われるが、お互いに楽しくやれればいいなと思う。


■ いろいろとあって充実した週末。