東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『すぐ隣にあるここではないところ』

tokyomoon2015-11-17

14日(土)。仕事の用事で日帰りで新潟へ行く。車で行ったことはあったのだけど新幹線で行くのは初めて。二階建て車両Maxときに乗車。チケットを購入する際、座席がそこそこ埋まっているようだったのどけど、乗車するとすいていた。なぜだろうか。途中、トンネルが多く圏外になる部分が多かった。用事を済ませて夜20時過ぎの新幹線で帰京。家族連れや結婚式などの冠婚葬祭の帰りと思われる人たちがいる印象。夜の新幹線は外の風景も見えなくなるし、なんだか移動するだけの手段になってしまい物足りない。仕事の電話をしようとすると途中のトンネルで圏外ばかりになってしまう。結論とすると、新幹線の移動中くらい諦めて仕事を放棄するべきなのだろう。それにしてもバタバタするとはいえ日帰りで仕事を新潟から帰ってこれてしまうという便利すぎる世の中について考えるべきではないかと思う。



15日(日)。家族で渋谷へ。喫茶店で昼食を食べた後、嫁と娘は用件があったので僕だけ別行動。代々木公園あたりを散策。何かいろいろな催しがやっていて人が多かった。日差しがあって暖かい。木々が少し紅葉している。バスケットコートで若者たちがバスケをしている。恋人たちがベンチに座っている。老人がタバコを吸っている。フリーマーケットもやっていて、少し物色。ちょっと気になるカーディガンがあったけど、サイズが少々小さい女性もののようで、どうしようか悩んでいた。「500円、それ500円だよ」と少し片言な言葉をしゃべる男性が声をかけてくる。ハンガーから外して身体に当ててサイズを測っていたら、その男性がスッと手を伸ばしてその服をビニール袋に入れて「500円」と手を出してきた。買わないよ、とも言えたけど、まぁ大した額でもないし気になっていたので購入。それにしても少々強引なやり方。これも露店の面白さか。


いずれにしても穏やかな午後。少しぼんやりする。パリのテロのことを思う。それに怒りを露わにする政府関係者の人たちを見て、またいろいろ思う。ツイッターフェイスブックのアイコンをトリコロール模様にする人のこと思う。遠くの世界のことではなく、パリもシリアも僕の隣にある。ほんのわずかに離れた場所。そこで僕は日々の暮らしや仕事に追われて、この日のような穏やかな午後の空の風景がきれいだなぁなどと思ったりしてしまう。目の前の喜びは喜びとして、すぐ隣の悲劇を悲劇としてちゃんと意識できるようにしていたい。


500円で購入したカーディガンはやはり少しサイズが小さく、嫁さんにあげた。ちょうどいい具合だった。


そして今日も穏やかな陽気。