東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

千鳥日記『桜の季節到来』

■ 今日は本当にいい天気だった。山梨では早くも30℃を越したというけれども、それはものすごく早い。30℃っていうのはいわゆる「真夏日」なわけですから、まだ4月の頭なのに真夏日はないんじゃないかと思うわけです。しかし暖かい日はとても過ごしやすい。

■ 今は夜勤で仕事場にいる。芝居前は最後の夜勤。このあとは会社の方々に無理を言って夜勤をしないシフトにしてもらう。もはや稽古を休める余裕はない。そしてへこんでいる余裕もない。とにかく入れかえて芝居に集中するしかない。昨日の稽古もとにかくがんばった。とにかく自分ができることをしようとおもう。

■ で、今日は日中に芝居で使う映像の撮影。季節ごとに撮っていた映像。紅葉、クリスマスのイルミネーション、正月の初詣、そして今回は桜咲く季節となる。とにかく出来る限り四季折々の風景を撮る。そういえばついでに奈良で鹿も撮った。そして寺を走った。あれもまた芝居用に撮ったつもりだけれども、果たして採用されるのか。あれだけ走ったのだからできれば使ってもらいたいけれども、これは映像を作ってもらう知り合いの劇団のAさんの判断に任される。

■ とにかく僕はいい素材をできるだけ多く撮るのが仕事なのだ。とりあえず家の周りで春めいた景色や素材を撮影する。家の周りにある桜の木はまだ3分咲きくらいで、無事に撮影できるのか心配になる。撮影を少ししたあとに新宿へ向かう。役者の人たちから靖国神社はかなり桜が咲いていると聞いていたからだ。電車の車窓から桜の咲き具合をうかがってみると東京は埼玉よりも桜が咲いていたので、ほっとする。とりあえず、まずは新宿駅から近くにある花園神社へ。ここの桜も結構咲いていたので、撮影してみる。花園神社でも十分撮影ができたかなと思ったが、その後に靖国神社へ行ったら驚いた。本当に満開だった。花園神社から靖国神社までは電車で7分くらいなのに、どうしてこんなに咲き方が違うのだろうか。花園神社の向かいにある北の丸公園のお堀の桜はとてもきれいだった。とにかく撮影。それにしてもかなりの人が来ていた。観光名所、恐るべし。

靖国神社は屋台などが出ていて賑やかだった。そこには国のお偉方が議論するような意味合いの靖国はなかった。お祭りを楽しむように人が集まり、桜を眺めていた。それは坪内祐三さんが著書「靖国」(新潮文庫)で書いていたように、この神社が作られた明治初頭、市民の憩いの場として存在した本来の靖国の姿に近い風景なのではないのだろうか。

■ とにかくこうして撮影は終了。芝居で使う映像素材で僕が担当していた分は終了した。素材だけは半年くらいかけて集めたわけで、考えてみるとかなりの時間を撮影に費やした。これがどういう風な映像になるのか楽しみだ。


■ あ、下の日記に載せ忘れた。かといって無理くり載せる必要はないんだけど、せっかくなので追加。以下の文章が『桜の季節到来』の後に続く日記です。

■ せっかく新宿に来たので映画を観る。テアトル新宿でやっている「いぬのえいが」を観た。犬が出ていた映画でした。映画を観ていて撮影は大変だったんだろうなぁとか思ったりする。きっとこういう映画制作の場では、撮影慣れしている犬を使うんだろうけれど、それでもやはり意思の疎通ができないのはかなり大変なはずだ。以前、自主映画を友人と撮ったときに犬を登場させたが、あれは大変だった。犬は一切思い通りに動いてくれなかった。その時の大変さを思い出した。

■ で、そんなことをいろいろやっていたら仕事に遅刻してしまった。それはやはりよろしくないことだ。はい、お終い。