東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

千鳥日記『映像の打ち合わせなど』

■ 桜が満開になってきた。一昨日はまだそれほど咲いてなかった桜も昨日の夜に見てみたら満開になっていた。おそるべしスピード。桜を眺めながらだと通勤もなんだか楽しいことになる。いい季節だ。

■ 昨日は、夜勤明けに恵比寿へ。ガーデンシネマでやっているキム・ギドク監督の『サマリア』を観る。とてもよかった。あとから気付いたら、これは韓国映画だそうで。韓国映画初見でした。でもなんといいますか、世間で騒がれている韓流ブームとは一線を画しているんじゃないんですかね。まぁそれはそれで『冬のソナタ』もアリだとは思うんですが、僕はこっちの方がずっといいなと思いました。

社会学宮台真司さんが本人のブログでキム。ギドク監督の作品のことをこう書いていた。

キム・ギドク作品は明白に叙事的で、抒情性を徹底的に否定する。因みに叙事的とは〈世界〉が主観に収まらない出鱈目に満ちていること。抒情的とは〈世界〉が主観に収まり得ること。
最近作『サマリア』(04)も、抒情的な「援交映画」──トラウマやリグレットに満ちた何物か──を期待すると、完全に裏切られるだろう。』
 
まったくその通りだと思った。

■ で、そのあと恵比寿ガーデンプレイスにあるマクドナルドでちょっと台本を書く。Yくんとの芝居で少し書き加える必要のある部分があるので。とりあえず稽古に間に合うようにバッと書いてみる。

■ 台本を書いたあとに新宿へ。チラシの折込をさせてもらうために新宿の劇場へ。1000部くらいの折込だったら、それなりにこなせるようになってきた。まぁ折込に馴れたからってどうなるわけではないんだけれども。

■ で、その後は稽古。音と合わせる必要のある部分をもう一度稽古してみる。とにかくタイミングが重要なのでとことん練習するしかない。あと、日中に書いた台本も若干の手直しは必要だけど、それで行こうという感じになった。よかった。稽古には映像を作ってくれるAさんが来てくれた。

■ 稽古後、新宿でAさんと映像の打ち合わせ。一応、僕も映像を撮ったのでその会議に加わることになった。で、行ったのはマクドナルド。一日に2回マクドナルドに行くのは、あまり楽しいことではない。とにかく映像の打ち合わせをする。Aさんが3年くらいまえに「映像の勉強をしようと思っている」と言っていたのを聞いていたが、なんでもここ最近は映像の仕事もドシドシ入っているようで、その成長っぷりはすごいなと思う。たまに「え、そんな大きな劇団の仕事もやっているの?」と驚いてしまうような仕事もしているし。立派だなと思う。そんなAさんはしかしかなり花粉症に悩まされているようで、打ち合わせ中も目をシバシバさせて目薬を使っていた。辛そうだった。

■ 打ち合わせを終えて終電間際の電車で帰る。その時、ちょっと今回の芝居のリーダーにあたる役者とも落ち着いて話せたのでよかった。家に着いたら深夜1時だった。いやはやバタバタした1日で疲れた。