東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『衝動買いの一日とランチ』

■ 夜勤明け。今日はとても暖かかった。天気予報ではすごいことになるという予想だったけれども、僕自身はそこまでは感じなかった。しかしニュースを見ているとなんでも東京の青梅では30℃を越えて真夏日を観測していたそうだ。それはすごいことになっていたもんだ。

■ で、今日は渋谷区にある映画館が軒並み1000円デーだった。どうやら428を「しぶや」と読ますらしい。まぁそういった語呂でアレすることに関してはいろいろ思うこともありますが、それよりも映画を1000円で見られることが有難い。で、これ幸いと早々に渋谷へ向かう。Bunkamura・ル・シネマで上映している「愛の神、エロス」を見る。とにかく音楽が良かった。カエターノ・ヴェローゾによるテーマ曲も良かったが、ウォン・カーウァイ監督の作品の中で使われている音楽が良かった。あれはいつ頃の曲なのだろう。映画の時代の設定は1960年代だそうだが、もう少し古い曲に思えた。日本の戦後間もないころの歌謡曲のような雰囲気の曲だった。とにかくあまりにも音楽に惹かれてしまったので鑑賞後、受付で販売していたこの映画のテーマ曲を含むカエターノ・ヴェローゾ「ノイチス・ド・ノルチ」というアルバムを衝動買いしてしまった。

■ エロスというタイトル通り、それに関連する内容の映画だった。面白かったけれども、それほど強烈に刺激を受けるものが無い気がしたのは、エロスの衝動がもうちょっと違う出現の仕方をしてもよかったかなと思うからで。例えばウォン・カーウァイの作品は「仕立て屋の恋」と被ってしまった感じがしてしまったりとか、ミケランジェロ・アントニオーニの作品のクライマックスで女性が2人、海辺で踊るシーンは、設定が違うとはいえなんとなく「ヴィタール」のクライマックスのダンスシーンと被ってしまい、物足りなさとはまぁ自分の中でそういうダブりを感じてしまったからでして。だからそういうものとは別のエロス的なものを見たかったという、ちょっとした欲があるというしだいです。それは例えば大江健三郎さんの「性的人間」みたいな話だったりとかそういうのが見れたらなと思いました。まぁ面白かったです。

■ その後、渋谷のBook1stで中原昌也さんの小説「あらゆる場所に花束が・・・」(新潮文庫)の文庫本を購入。衝動買いが多い一日だ。

■ 本当はもう1本映画を見ようと思っていたのだけれども、「愛の神、エロス」を見ようとしていたときに以前一緒に芝居をしたOちゃんからメールが届いたのだった。ちょっと前から時間があったらお昼でも食べようと話していたのだけれども、今日はどうかと提案された。と、いうか以前から28日に飯でも食おうと僕のほうから誘っていたのだけれども返事がなかったので忙しいのかと諦めていたら、なんでも諸事情によりOちゃんの携帯が止まっていたそうだ。で、今日、慌てて連絡をくれた次第だった。そういったわけで映画を見終わってから池袋へ。Oちゃんと食事。いろいろ話す。Oちゃんと僕はお互い今年で26歳になる。そろそろいろいろきちんとせにゃいかんなぁという話とかをしながらも、とりあえず今、自分がやりたいことをがんばろうとなんだか励ましあった。

■ そのほかにも面白い話を聞かせてもらった。Oちゃんは声優になるための勉強をしており、声優学校のようなところへ通っているのだけれども、そこに通っているほかの面々の中にどうも偏った雰囲気を持っている方が多いとのこと。なんといいますか、秋葉原とかに多い人たちというか、そういう感じ。それはどうもOちゃんや僕が関わっているいわゆる小演劇系の芝居をする面々とは相容れぬ雰囲気を醸しているそうで、どうにもうまく打ち解けられない感じだそうだ。もちろんそういった人を否定するとかではないけれど、コミュニケーションがうまくとれるかは好みが重要だと思うわけで、漠然とであるけれども話を聞いてるとなんとくどういう人達なのかイメージ出来て、それはOちゃんも大変かもしれないなと思ったりした。とにかく久しぶりに話せて本当に楽しかった。