東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『飲んだりまどろんだり』

■ タニカワさんも和田ラヂオさんを好きでしたか。いやはや。そして種田山頭火山頭火も僕は好きです。以前、種田山頭火の生涯を描いた漫画があり、僕はそれを読んで初めて山頭火を知ったのですが、その漫画の第1話の最後に「蜘蛛は網張る私は私を肯定する」という句が載っていました。それを読んだときに一瞬、自分の血管がブワッと開くような興奮があったのを覚えています。それをうまく言葉にできないのですが、「私を肯定する」という部分にとてつもない強さを感じました。放哉と山頭火は同じ自由律俳句の読み手ですが、似て非なる作品を生み出していて、どちらもとてもいいなぁと思います。それにしても自由律俳句をネタにした芝居とは気になりますな。

■ 今、ひどく気持ちが悪いのは、昨日大学時代の後輩が出張で東京に着ており、一緒に飲んで、そして飲みすぎたから。

■ 2年以上連絡を取っていなかったのだけど、最近久しぶりに連絡を取り、ちょうど東京に来る予定があったので、では会おうという話になった。東京近郊に住む友人たちも呼んで4人で会うことになり、観光ということでお台場へ行った。

■ お台場にあるでかい球体のついたビルの中を案内してあげた。まぁこれも派遣とはいえ、働いている特権か。せっかくなんだから、興味のある人は連れて行ってあげたいし。後輩や友人たちも楽しんでいたのでよかった。夕方、突如大雨が降る。まぁ天気予報では夕方から雨になると言っていたので用意はしていたが、しかしこういう時に雨は嫌だなと思う。

■ その後、銀座にある沖縄料理屋へ行く。以前、リーディングをしたギャラリーの隣にある沖縄料理屋で、数回行ったことがあるお店。美味しいのでたまに行く。

■ 話が盛り上がれば酒もすすむ。僕以外の3人はみんな酒が強い輩で、どいつもこいつもがんがん泡盛を飲みよる。それはもはや水だよと言われながらも、限りなく薄めた泡盛で彼らのペースについていこうと試みるが、それでもかなりつらい。酒にはつくづく弱い。

■ でも本当に楽しかった。終始くだらないことばかりしゃべっていた。勢いはどんどん増して、気が付けば終電ギリギリ。そして盛り上がってそのままどこかへ行こうという話しになった。で、それから葛飾に住む僕と同期のKの家に行くことになった。「いやぁ、こういうノリは本当に大学から変わらないですね」みたいなことを後輩が言って笑っていた。

■ しかし勢いはここまで。少なくとも僕は。店を出て夜風に当たりながら歩いていると酔いがまわってしまってどうしよもなくなってしまった。やっとこさKの家にたどり着いたときには既に限界。後はまどろみながら横になってボーっとしていた。すると、となりでかなり酒が強いKもダウンしていた。同じく酒がまわってきたという。Kがこんなに酔いつぶれているのを見るのは学生時代も含めて初めてだった。「いやぁ、若くないわ」とKは漏らしたが、まぁそれはお互い様。まだ20代なのにおっさんみたいなことを言うが、勢いをつけて飛び出すことはできても、それを維持する体力のようなものが少しなくなったのかな。

■ なんにしても楽しかった。若干二日酔いだけど。他の3人は今日も遊びに行っている。Kの車で東京をドライブしている。僕は仕事で残念ながら行けなかったが、品川までは送ってもらえた。日曜の朝なので東京へ向かう車の数もそう多くなかったし、快適なドライブを少しだけでも共有できてよかった。空は快晴。ドライブ日和。楽しい時間を過ごしているんだろうな。