東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『大阪に行った』

■ ずいぶん久しぶりな日記となりました。先週末から大阪に行っており、一昨日帰宅。昨日はなんだかやけに仕事が忙しく、気がついたら7月。外ははっきりしない天気。6月の最高気温を40年ぶりだかで更新した日、東京にちょうどおらず、大阪にてテレビでその状況を人事のように見ていた。その大阪は今年カラ梅雨だったそうで、6月は雨らしい雨が1日くらいしか降らなかったそうな。


■ 大学時代から勉強やら運動を「猛烈」にこなしていた同期のIが晴れて所帯を持つことになり、その披露宴にお呼ばれしたのが大阪行きの理由なわけでした。飛行機でわずか1時間。インターネットや携帯電話とかでいろんな距離感が曖昧になっているご時世ですが、物理的な距離もなんだか無意味になっているような気になる。なにせ東京〜大阪が1時間で行けるわけで、シャレで行って帰っても2時間しか使わないわけだ。ちょっとした長い映画を観てる間に往復できる。ただし金さえあれば。


■ 飛行機に揺られて空の上から下を見ると熊野吉野の山々見えた。地面がモコモコと畝って盛り上がっていて、まるで巨大な生き物の血管が脈打ってるようだった。その山々の迫力たるやすごいものがありました。それが突然平べったい土地に変わる。高速で移動していたからなのかもしれないけど、本当に突然、それまであった入り組んだ山地が、平地に変わる。おそらく奈良の町になったのだろうけど、ずいぶんな変化だ。平地は坂もほとんどなさそうで、このギャップは傍観してみるからこそ気付くのかもしれない。入り組んだ山々とどこまでも開けている平地。そういった土地を備える紀伊半島。そして飛行機は大阪へ。


■ 大阪はずいぶん暑かったけど、まぁ覚悟していたのでくじけなかった。その日に泊まる予定のホテルが日本橋駅の付近にあり、それこそ道頓堀の近くなんだけど、昼間はさほど気にならなかったが夜は猥雑な喧騒が響く街だ。結婚式の帰りに歩いていると片言の日本語をしゃべる女に「マッサージいかが」と声をかけられる。まぁこういったところにこそある面白さとかあるんだろうけど。


■ 結婚式はやはりよかった。本当に幸せそうな人たちがいて、その幸せを祝福する人たちがいる。大学時代の同期も何人かきており、本当に久しぶりに会うやつもいた。僕らは新郎の友人席ということで一つのテーブルにまとめられたが、そこだけ他の席と雰囲気が違い、酒盛りの様相を呈していた。それはそれで楽しい。新郎のIも学生時代は飲んで騒ぐことが大好きだったので、時々、その酒盛りに混ざりたそうにこっちを見ていた。新婦もそれを見ていたが、もしかしたら新婦は唖然としていたのかもしれない。


■ Iはいい顔していた。最後のIのスピーチはぐっときた。彼の真摯な性格が溢れていた。自分の同期がこうやって式を挙げる姿を見るとなんだかうれしいけど信じられないような感じだ。時間はきちんと流れている。2次会、3次会と祝いの席は続いた。カラオケではいろんな人がいろんな歌を歌っていた。つくづく大学の同期の面々は面白く、気持ちのいい奴らだった。気持ちいいほど酒を飲み、気持ちいいほど好き放題笑い、歌い、しゃべる。懐かしさもあるけれど、とにかく今この時が本当に楽しかった。


■ せっかく関西に来たので関西在住のCDSのメンバー、YしゃんやSさんとも会った。集まったときに僕はTシャツにジーンズ姿だったのだけど、彼らは仕事あがりだったので背広を着ていた。働く男たちだ。そのうえ僕は、空いていた日中に電車に乗って兵庫県須磨海岸にまで足を伸ばし、まだ人もまばらな海岸で洋々と日焼けと読書を楽しんでいて、夜に彼らに会ったときには体中が真っ赤に焼けていたという有様で、二人曰く「火傷した男もしくはすでに泥酔している男」のようなことになっていた。火傷でジーンズと背広の人々の組み合わせ。


■ Yしゃんが連れて行ってくれたうまい鶏肉や釜飯を食わせるお店で、働く男たちから人生における助言を頂きながら、「肌を焼いている場合じゃないなぁ」とつくづく思った。もちろん楽しい時間だったのだけど、僕は日焼けによる体力の消耗で酒が簡単にまわってしまい、またもやYしゃんに介抱されながら帰途へついた。今年は既に2回大阪へ行っているが、その2回ともYしゃんに介抱されている始末だ。打率でいうと10割なわけだ。久し振りに会うのにそんなことにばかりなって本当に申し訳ない気分になる、楽しいんだけど。


■ 今回は一人でブラブラする時間がたくさんあったのでいっぱい電車に乗った。本当にsuicaは大阪で使えた。向こうのsuicaであるicocaはカモノハシがキャラクターだった。理由はよく判らない。JR東西線はとても便利な電車で、その名の通り奈良方面から大阪の中心部を突き抜け兵庫まで走っているのだけど、一部地下鉄になっており、JRで地下鉄があることになんだか奇妙な感覚を覚えた。大阪からは神戸、京都、奈良が電車で簡単に行ける距離にあり、まったく異なる雰囲気の土地がそうやって簡単に電車で結ばれているのが贅沢だなぁと思えた。なにせ大阪−三宮間わずか310円。東京から埼玉の大宮に行くのと変わんない。あとこれは僕の目測なので本当かどうかわからないけれど、関西の電車のつり革はやけに長い気がした。気のせいなのか。


■ 29日は二日酔いと日焼けで体調が悪く、梅田の駅付近で飛行機の時間までゆっくりした。ちょうど「宇宙戦争」の初日だったので鑑賞。タイトルからドハデな戦争やらなんやらを期待するとちょっと拍子抜けするかもしれない。戦争はメインじゃない。一市民トム・クルーズが子供を守りながらひたすら宇宙人の攻撃から逃げてた。ダコタ・ファニングは終始ワーキャー言ってた。ティム・ロビンスは意味深に登場してきたが終いにはワーキャー言ってトムクルーズにきれられていた。


■ 楽しい日々でした。心斎橋や道頓堀のあたりも歩いた。久しぶりに神戸も行った。元町の高架下はとても面白かった。古着や雑貨も充実していたけど、たまに何を売っているのかよく判らない店もあったり、まったく商売する気がないのか新聞を広げている店員の店とかもあって、そういうのをすべて含んだ高架下の持つ雰囲気が良かった。須磨海岸は一度行ってみたかったので行けて良かった。結婚式も良かったし、久しぶりに懐かしい人たちにも会えたし、YしゃんもSさんも元気だった。


■ 問題は日焼けだ。職場の人には「ハワイにでも行ってきたのか」と驚かれたが、それほどマカダデミアナッツが似合う見た目になっていた。が、すでに顔の皮がぴりぴり向けてきており、まだ夏本番でもないのに、おかしなところだけ先取りしすぎたことになっている。皮がむけている僕の顔を見て職場の方が「松瀬の顔が刻々と変わっていく」といっていたが、本当にそんな感じだ。むける度に肌がいろんな色に変わっている。冗談ではなく火傷の症状に苦しんでいる。お腹の辺りは本当に笑えない。小さい水脹れがいくつもあり、わき腹のあたりが若干腫れている。鏡で見ると軽くひく。自業自得とはいえ、直射日光を甘く見ていた。日焼けするならクリームとかを塗って肌を守りつつ焼かねばいけないのかもしれない。とにかくそんなこんなでダメイジをくらいながらも切り替えて毎日の日常を過ごしております。