東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『ジャンプと少年』

■ 途方もない気持ち悪さです。

■ 寝起きの気持ちよさは、睡眠時間の長短ではなく、いかに浅い眠りの時にスッと目覚められるかどうかだと思う。しかし、どうしたって通常の生活では、起きる時間は仕事やなんらかの目的といった外的要因で決められていて、いつも目覚まし時計のアラームで起こされので、生理的なリズムとタイミングがあうかはある意味賭けだ。


■ 今日は、きつかった。どうやら思いっきり深い眠りの時に無理やり起こされたみたいだ。


■ そういえば17日(土)に東京で友人たちと待ち合わせをしていたとき、時間があったのでコンビ二にふらっとはいったら、雑誌コーナーに少年ジャンプやビックコミックスピリッツといった月曜発売の雑誌が並んでおり、やはり東京は違うなおい、発売日がはええよ、などと興奮して読んだりしていたのだけど、冷静に考えてみたら連休なので発売日が早まっただけか。


■ 僕が小学生の頃、それは少年ジャンプ全盛期だった。毎週楽しみにしていたことを覚えている。連載していたどの漫画にもわくわくしていた。各漫画の最後のページの枠外に載っている次回予告のようなものは、いっつも出鱈目だなと思いながら、それでもその言葉から今後の展開を自分なりに創造してドキドキしながら次の発売日を待ちわびていた。


■ あの頃、いかに早く少年ジャンプを手に入れるかが重要だった。あそこは日曜日の夕方から並べているぞとか、あそこは土曜日から売っているらしいが、ばれるとやばいので(誰に?それは判らない)店の中に隠してあり、店員に「ジャンプください」というと内緒で売ってくれるんだぞとか、そういううわさも含んだ情報を交換し合っては、作戦を遂行する任務を担った兵士のような気分で自転車に乗りお店を駆け回っていた。


■ あの頃はコンビ二なんかなくて、家の近くの駄菓子から生活用品まで網羅して販売している雑貨屋みたいなのがいくつもあって、そこの一つで確か、土曜にジャンプを手に入れていた気がする。おそらく土曜日だったが、定かかどうか判らない。とにかく僕はきっと日本で一番早くジャンプというお宝を手にした男なのだといううれしさや誇らしさでいっぱいになりながら、ページをめくっていた。


■ 今のジャンプや他の漫画週刊誌にそういった吸引力があるのかはよく判らないけど、なんとなくあの頃を感じていた「悦び」を思い出した気分になっていた。