東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『一人相撲/アカシアの雨がやむとき』

■ 昨日、あることで猛烈な一人相撲をかまし、ある方に猛烈な迷惑をかけてしまった、はず。その方からその件に関する連絡がまだ来てないからなんとも言えないのだけど、とにかくあわてて謝罪。なんにせよ、よかれと思ってやったこととはいえ、あまりの一人相撲っぷりにちょっと落ち込む。なにをしているんだ、俺は。


■ 追い討ちというとあれだけど、今朝、役者として参加をお願いしていて、スケジュールを調節するために保留になっていた方から結局都合がつかずという理由で断りのメールが届いた。それぞれに都合がある。こればかりは仕方がない。役者探しは本当に難しい。


■ 話は変わる。西田佐知子さんの『アカシアの雨がやむとき』を初めて聞いたのは、今年の夏ごろに家族でカラオケに行ったときで、そのとき母が歌ったのだった。


■ それまでその曲をまったく知らなかったのだけど、そのときカラオケから流れた曲を聞いただけですっかり魅了されてしまった。本人が歌っていたわけではなく、母が歌っていただけなのに。


■ その後、すぐに本人が歌っている曲を聴こうと思ったのだけど、なんだかズルズルと聴きそびれていた。僕は結構両極端で、欲しいとおもったらをすぐに手に入れてしまうときと、ちょっと動けばすぐにでも手に入るのに、なんだか後まわしにしてしまうときとがある。自分にとってとても大切なものが簡単に手に入りすぎると、なんだか返って手に取るのが憚られてしまうときがあるのだ。


■ そうこうしている間にずるずると時は過ぎ、そして先日。友人の芝居を観に行ったら、この曲が偶然使われていて、初めて本人が歌っているCDを聴いた。芝居の中でイントロが始まったとき、「あ、これだ」って直感的に思った。カラオケで一度聴いただけだったけど、確かに「これだ」って思った。それほど導入部分に特徴があって、なんともいえない雰囲気がある曲なのだ。


昭和歌謡が大好きっていうほど年中聴いているわけではないし、詳しくもないけれど、たまに「これだっ」って思う曲はなんだか昭和のそういったものが多い。美空ひばりさんの『東京キッド』や『りんご追分』、並木路子さんの『リンゴの唄』は大好きで、かつて作った自分の芝居でも使わせて頂いたことがある。


ノスタルジアという言葉には還元したくないけれど、それらの楽曲を聴いているとどこか自分の深い部分に響いてくるような感じで、それを古臭いという人もいるんだろうけど、僕にはとても心地いい。


■ 昨日、やっとCDを借りた。『西田佐知子全曲集』。『アカシアの雨がやむとき』はやっぱりとてもよかった。パクリといわれたら、タイミングとしてはそうなってしまうからなんともいえないけれど、この曲を今度の芝居で使いたいと思っている。たとえばそこには女性がいる。そしてこの曲を聴いている。ただただじっと聴いている。はまりすぎているかもしれないけど、なんだかそれだけでとても素敵な気がする。


■ そういえば、『アカシアの雨がやむとき』を使っていた芝居に出演していた友人と公演後に話をしていたら、西田佐知子さんは関口宏の奥さんだという情報を教えてくれたが、まぁそれはなんといいますか、「ああ、そうなんだ」としか思いませんでした。


■ 駄目だったり機嫌よくなったり、いろいろあって、なんだかどうなんだ、これは。