東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

東京の果て『三連休の初日の稽古』

■ 年明けて、一週間が経過。そして芝居の稽古は山場を迎えている。


■ この三連休の稽古がおそらく最も時間をとってやれる稽古になる。いろいろ試みる時間もおそらくこの三連休しかないし。土曜、日曜は芝居の稽古をきっちりやる日にあてて、月曜は二回目となるバンドとの合同稽古が控えている。そしてひとまず三連休の第一日目が終了。


■ 日中は集まれる役者が少なかったのでのんびりと丁寧に稽古をしていたのだけど、夜になってから役者が次々と集まり始めて、後半はかなり駆け足の稽古になった。どういう稽古方法がいいのかは悩むところだ。きっと稽古方法ひとつで有効に使える時間は変わってくる。


■ 僕は基本的に芝居の途中でストップをかけないように心がけている。一度「ハイ」と始めたら、そのシーンが終わるまで止めない。なぜなら実際、本番で止まることなどありえないから。当然、そのやり方は細かいところをきちんとやるのには向いてないとは思うけど、例えばあるシーンを一部分だけを取り出して稽古して、そのときはうまくできても、いざそのシーンを通すと演技が変わる場合がある。でも、それは仕方がないことだと思う。


■ 大事なのはそのシーンを通して見えてくる質感のようなものだと思う。で、その質感さえ変わらなければ、役者が劇中にどういう風に動こうがそれは役者の自由だと思う。アドリブを尊重するとかそういうことじゃないけど、ひとつひとつの動作を徹底的に決めてしまうことよりも、舞台に立っているその瞬間の生理で動く身体のほうが僕にはリアルに感じる。まぁその辺は人それぞれ考え方があるだろうけど。とにかくそういったわけで僕の役目は求めている質感が変わらないように注意するだけ。で、そういった質感を固めるには極力シーンを通して練習するほうがいいと思うわけです。


■ ただ、まぁそういう練習は一度に使う時間が長いのが欠点なわけで。それに確かに場所によっては細かいところも気になるときはなるし。で、7日の稽古はだいぶ質感が定まってきたシーンに関して、細かい部分をいろいろ詰めることに重点をおき、わりと細かくとめて稽古したりしたので、なんというかそういう稽古にバタバタしている感じを受けたわけで。どうなんだろう、役者の人によってもやり易い稽古とかあるだろうし。バランスとか難しいもんだ。


■ 稽古の内容に関して少々。日中に、いつも何かとお世話になっているFさんが稽古場に来てくれた。というのも芝居の中で台詞のないチョイ役が一人必要になり、Fさんにやっていただくためだ。仕事が忙しい最中、やっていただけることになり本当に有難い。


■ 谷川さんの作る映像もすこしづつ完成してきた。


■ 夜には池袋で練習をしていたかげわたりのメンバーも見学にきてくれた。それもあったので、できるだけいろいろな部分をやってみる。


■ 年末からいろいろ考えていた音楽と映像と役者が合わさるシーンをバンドの人や谷川さんにも意見を言ってもらいながら作ってみる。いろいろな人から出てきた意見を混ぜ合わせてある程度やることが固まった。懸念材料だったのでちょっとほっとした。


■ そんなこんなの稽古でした。