東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『東京国際フォーラム』

■ ちょっとした経緯で、東京国際フォーラムで上演している『グランドホテル』というミュージカルのチケットを貰えたので観に行った。


東京国際フォーラムのホールの中に入ったのは初めてだったのだけど、ものすごくでかい。天井がものすごく上のほうにある。照明の数もすごい。これだけでかければ、舞台はいろいろなことが出来る。実際、グランドホテルの舞台は本当に目の前にホテルのロビーがあるような感じ。そして収容人数は1500人だ。自分たちがやっている芝居の小屋の規模を考えると力が抜けてくる思いだ。なにせ、一度の公演で1500人も入るわけだ。昨日は昼夜公演だったので、両方とも満員だったとすると1日で3000人入っているわけだ。集めたお客さんの数で作品の質とかそういうものの全てが決まるわけでは当然ないわけだけど、それにしても同じ演劇というくくりのはずなのに、なんだか世界が完全に違う。すごく見事な住み分けがされている。


■ 実際の中身に関しては、典型的な翻訳もののミュージカルといった具合で、物語が進むたびに、颯爽といい声で歌がうたわれていたという印象しかない。ただ、その中で俳優として出演していた小堺一機さんの身体は興味深かった。重心が低いというか安定しているというか、お酒を飲みながら歌をうたう設定のシーンで、徐々に酔っていきながら踊る身体の使い方はすごかった。ああいう柔らかい身体は魅力的だなと思う。


■ 本をいくつか購入。

宮沢章夫 『レンダリングタワー』(ASCII)
     『資本論も読む』(WAVE出版)
     『チェーホフの戦争』(青土社
北田暁大・野上元・水溜真由美 『カルチュラル・ポリティクス1960/70』(せりか書房

宮沢章夫さんの本は読まずにはいられない。『レンダリングタワー』は既に読了。とても笑わせてもらった。僕がマックユーザーだったらもっと面白かったのだろうか。それと1960年代の勉強になると思って『カルチュラル・ポリティクス』をなんとなく購入。さらに『考える人』(新潮出版)の2006年冬号の特集が1962年についてだったのでこれも購入。知らない時代のことは、学ばなくては判らない。インプットインプット。


■ そしてタイトルがいつの間にか元に戻っていた。こういうところのA管理人の気配りは本当に感心します。その勢いで自分のブログも更新したりしないのかしら。