東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『花園の会』

■ 昨日の雪はずいぶん降った。仕事場に行くのに傘を持っていくのを忘れてしまい、まいったなぁと思いながら雪の中を歩いていたら、子供が傘なんかささずに雪の中で遊んでいた。そういえば子供の頃は雪が降ったってまったく気にせずに外で遊びまわっていた。傘なんかささなかった。雪と雨は全然違った。いつの間にか雪が降ったら傘をさすようになってしまった。子供たちは空き地で大きな雪だるまを作っていた。


■ 21日(土)。夜に新宿の花園神社へ。定期的に花園神社に集まり、いろいろなことを考えたり話し合ったり、そして飲んだりするという、名付けて「花園の会」というものを催している友人たちがいて、その会に参加させてもらった。まぁ飲み会です。


■ 雪化粧された花園神社は街灯に照らされてとてもきれいだった。新宿の街中にあるのに、そこだけ別世界のように静かで、こういう場所に来るとなんだか落ち着く。


■ それから居酒屋へ移動。いろいろとしゃべる。楽しかったんだけど、こういう飲みの席ではたまに余計なことまでしゃべりすぎてしまったりする。昨日もなんだかいろいろしゃべりすぎてしまった気がした。でも、楽しかった。


■ 『東京の果て』に役者で参加してもらった井関さんに借りていたNODAMAPの公演『オイル』のビデオを観た。出雲の国島根を舞台とした復讐にまつわる物語。2003年4月に上演されたこの公演はNYでおきたあの出来事をすごく意識した作りになっていた。『オイル』は広島や長崎の原爆を題材にした芝居『パンドラの鐘』の続編と言われているが、作品の質としては似て非なる印象を受けた。『パンドラの鐘』は巨大な鐘以外の小道具はすべて紙を使った抽象的なものでスピード感のある芝居であったけど、今回は小道具や大道具がとてもリアルに作られていて、演出もスピードを重視しているというよりはもっとヘビィな作りでどこかゴツゴツとしている印象。戦争や復讐という題材に直球で勝負している感じ。きっとこういった表現もまたこの時代だからこそ出てきたようにも思う。


宮沢章夫チェーホフの戦争』(青土社)読了。宮沢さんの戯曲の分析力や文章の書き方にすごくひきこまれる。そしてさらにそういった批評を可能にするチェーホフの戯曲の強度に驚かされる。書かれてから100年くらい経っているのに、今尚、上演されても色褪せないのは、やはり戯曲にとてつもない魅力があるからなのだと、再認識させられた。いやはや面白い。