東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『桜美林大学』

■ 日中から稽古の予定だったのだけど、稽古場に着いたら様子がおかしい。なんでも日中の稽古場が取れていなかったとのこと。それで日中の稽古が急遽中止に。とはいってもすでに稽古場に来てしまっていたのでどうやって時間をつぶそうかと思ったら演出のM君が桜美林大学を見学しませんかと誘ってくれたので見に行ってみた。


JR横浜線淵野辺駅前にある桜美林大学の施設であるPFC(プラネット淵野辺キャンパス)は最近建てられたもので、ものすごくきれいな建物だ。そしてこの建物の中にとても大きな劇場がある。また駅からバスに乗って数分のところにある淵野辺キャンパスにも芝居が出来る劇場が2つありそちらもとてもしっかりとした劇場だった。桜美林の学生ならば格安の値段で使用できるという。さすが演劇を学ぶ学科がある大学。自分の行っていた大学と比べると施設が全然違う。しっかりした劇場で自分たちの芝居がうてるというのはすごくうらやましい。


■ 今回の芝居に参加している人たちの中にはこの桜美林大学の卒業生や在学生が多く、彼らは桜美林大学で講師をしている青年団平田オリザさんや文学座の坂口芳貞さんの授業を受け、一緒に芝居を作ったりしている。演劇の第一線で活動されている方から直接いろいろなことを学べるというのはきっと何よりの経験なのではないか。


■ そうやっていろいろな施設を見せてもらいながら大学構内を歩いていると、自分の通っていた大学を思い出す。学んでいる内容はまったく違う。施設だって全然違う。だけどどこかに共通する『大学』の雰囲気がある。食堂。グラウンド。学生が集まることができる休憩スペース。部室。図書館。もう親元から離れつつも、まだ完全に自立していたわけではなかった。社会から浮遊していたような不思議な時間が大学にはあった。学んで、遊んで。無駄と思える時間さえどれほど貴重だったか。だけど、それも今の自分には過去の話。


■ ちなみに桜美林っていう名前はアメリカにあるオベレンカレッジという大学の名前をもじってつけたらしい。といっても桜美林大学の付近は春になると桜がいたるところに咲いてとてもきれいなのだという。桜美林っていうのも的外れってわけではないらしい。そういえばもうすぐ桜のきれいな季節になる。


■ 夜からは芝居の稽古。ふと気がつけばもう小屋入り4日前だ。