東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『春一番』

■ 6日(月)。平日だけど日中から稽古。天気が良くて暖かい。冬用の上着だと暑いくらいだった。それでやけに風が強い。もしやこれはと思ったら案の定春一番だったらしい。いよいよ春です。それにしても春一番は誰が決めるのだろう。気象庁の観測員の人が「この風、これは来たね春一番」とか言って個人の裁量で判断したりするのだろうか。


■ 映像の編集がとりあえず無事に終わったので先方に郵送した。ほんとは3月の初めに送って欲しいと言われていたからちょっと遅くなってしまった。今週の土曜日12日に北海道の帯広で大学の後輩の結婚パーディーがあり、その場所でその映像が流れることになっている。まぁお祝いのコメントをしゃべっているビデオレターのようなものなのでそれほど凝ったものではないのだけど。せっかくだから帯広に行きたかった。ずいぶん会ってない人たちにも会える機会だったから。しかしなにせ芝居の本番の真っ最中。物事にはタイミングがある。


■ 稽古でとんでもないミスをする。台詞を言い間違えた。本当に本番じゃなくて良かったとほっとしている。それにしてもなんだか今回は稽古で細かいミスをよくしてしまう。役者としての集中力が欠けてしまっているのか。どうもいけない。日中に部分稽古をして夜は通しをする。小屋入り前の最後の通し。急遽、ある役者さんがあるメイクをして登場することになったのだけど、そのメイクがまったくのデタラメ。舞台に出ていた役者さんには事前に知らされていなかったので、みんなメイクをして登場したその役者を見てびっくりしていた。笑いを堪えてがんばって演技をしようとしているのだけど、次々と撃沈していく。僕はその場面は出ていなかったので何も気にしないで袖でゲラゲラ笑ってしまった。


■ ところで、稽古で使っている施設の待合ロビーに設置してある本棚には面白い本がちょいちょいある。いとうせいこうさんが書いた『難解な絵本』(角川出版)という本が置いてあったのだけどこれが面白かった。日記にも書いた『俳優になるには』(ぺりかん社)も面白かったし。児童館とかによくありそうな『日本の歴史』シリーズとか『ズッコケ3人組』シリーズとか植物の図鑑等、子供向けの本に紛れて個人的にツボをついてくれる本がチラホラある。その中にいまいちよく判らない本が一冊あった。『徹底解明 木村拓哉のおヘソ』(鹿砦社)という本だ。なんなんだろう、この本。タイトルがすごいことになっている。そして著者が木村拓哉応援団となっていてより一層その本を不可解なものにしている。そのタイトルに戦慄してしまい、本を手に取ることはできなかった。一度ページを開いてみればよかったかもしれないとも思うけど、まぁ正直あまり興味が湧かなかった。こういう偶然の本との出会いっていうのは面白い。